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こんな場末でも・・・

皆様、ご機嫌はいかがでしょうか?

2馬力の修理持込みで、日々不思議に思っていることがいくつか有るのですが

最近特に多いのが、

「知人から譲りうけたので、修理してほしい」という依頼です。

電話口で、どう調子が悪いのかお聞きすると

「まだ一度もエンジンを掛けていない」と言われるケースが

増えております???

中には、その電話の会話の続きで

「修理代いくらかかりますか」とお尋ねになるので

「どこが壊れているのですか」と意地悪なご質問を返すのですが

「壊れているのか、いないのかわからない」とか

「壊れているらしい」言われたり・・・ん?

うちの修理は定額制ではありませんので修理代金は診ないとわかりません。

あと、まさかとは思いますがYahooではないでしょうね・・・

あと、所有されているメーカーの種類よっても違う傾向もあって、

修理に来た時に、とあるメーカーのオーナーの皆様多くは

「ついでにエンジンオイルとか消耗品も替えといて」という方が比較的多いのですが

違うメーカーのオーナー様達は

「自分でできるので、オイルやプラグは交換しないで」と言われることが

はっきり多い傾向にあります。

「う~ん、実に面白い」

少し前は3台連続ありました。

修理後にスパークプラグ新品の方が最終試運転で微調整がビシッとできるのですが

ビシッとせずにお返しするのは心苦しい。

でもご希望がありますので、仕方なしといったところでしょうか。

(あまりにひどいのは、強制交換していますが・・・)

これは今年春弊社で買っていただいたHonda BF2DHですが

別荘に置いていたら、行ったときに倒れているのに気が付いて

床にシミがあったとのこと。

本当に何度やってもエンジン始動が全然できないので、

キャブの燃料を抜いたら、エンジンオイルが出てきました。

抜いたら、始動できました、機械は素直です。

オーナー様、初回点検と兼ねて、安くやっておきま~す。

次はTohatsu MFS2B君です。

非常に丁寧なお客様で、なにやら沖でエンジンが停止して

湯気が立ち上ったという事です。

スイベル部分のプラスチックも溶けて焦げ付いており

これは、オーバーヒートしていましたね。

ヒートの原因を探るべく、慎重に試運転を開始します。

バケツで試運転しながら温度を測りっていきます。

すでにサーモスタットの管理温度の50~60℃は突破して

81℃、ヤバいなと思っていたらすぐに・・・

「アカンあかん、緊急停止~」の98℃

そりゃこの温度で長時間運転したら、湯気も焦げも

あったでしょう!

まあ、インペラーは怪しいのですが、一応場末とはいえ

プロショップですので、すべての原因を洗い出していきます。

これ、検水口から水が出ているので運転中ですが、

吹かしてもサーモスタットハウジングから

水が出ていません。

「やはり、単純な故障では・・う~ん」

あらゆる技を駆使して、色々します、と、

無事開通!!

冷却水が流れ出してきました~ 良かった~

エンジン内部で塩か、インペラーの破片で水路が詰まっていたようです。

インペラーだけ換えて「直ったよ」と

お返ししていたら、また湯気と焦げが・・・

怖い怖い。

またこいつもポンプケースのネジが塩噛みで

外すの大変でした。

ハンマーさん有難う。

予想はしていましたが、インペラーは羽根が欠けています。

一つの羽根がポンプの煙突に詰まっていました。

3枚の羽根はベースプレートの下にいました。

「1,2,3,4・・・全部あった、有った」

シリンダーブロックを降ろさずに済みそうです。

羽根が欠けていなくても、インペラー交換の際は

プレートの下まで見てくださいね。

海藻とか、小石や貝殻とかのゴミが居ることも。

塩で水路が詰まっていた強者もたまに・・・

塩噛みしたボルトとインペラーやガスケット

あとサーモスタットも高温になったのが確実なら

交換した方が安心なので、交換しました。

修理後、オーナー様取りに来られて、

「これで安心して釣りに行けます」

「何かあったらまた来ます」と。

こんな場末の汚いお店で良かったら、何度でも遊びに来てください。

私は何度でもいつでもお待ちしております・・・・・・

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