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Honda BF5DHのオーバーヒートの修理

皆様、ご機嫌はいかがですか。

もうすぐ梅雨がやってきます。

飲み水、農業用水、その他なくてはならないというのはわかっていますが

出張修理の予定を入れていて、雨に降られるのは辛い。

遠方なら宿の変更もあるし、助っ人を頼んでいるときは

その人にも変更をお願いしないといけない。

昨年は空梅雨だったのか珍しく天候に振り回されずにほとんどの作業が済みました。

今年は夜だけ降ってくれたらいいのですが、無理ですかね?

さて、常連様のHonda BF5DHが入院になりました。

沖て止まって、カウルを開けたら湯気がでていたとかで・・・

各部診察していきます。

塗料が高熱で焼けて茶色に変色しています。

私は船外機を販売するとき、錆びそうな部品やボルトの頭に

透明色のペンキを塗って納品しますが、特にその塗料も

焼けているようです。

排気通路などの部分にも変色が有ったので、オーバーヒートしたのは確実です。

次は陸上試運転をして、調子を見てみます。

パイロットホール(検水口)から出る水がしぶきのような状態で

明らかに少ないです。

BF5DHは52℃で全開になるサーモスタットが装備されているのですが

温度はぐんぐん上がっていくので、危険を感じて停止しました。

分解に入ります。

サーモスタットは高熱にさらされてぶっ壊れて、

さゆりさんのように「ボヨヨ~ン」と飛び出していました。

サーモスタット全開なのにオーバーヒートするからには

完全に冷却水のあがりを邪魔する状況になっていると推測されます。

冷却水をくみ上げるウォーターポンプですが

インペラー(羽根)の損傷がないのに

ポンプが高熱で少し溶けて変形しています。

これは、水が少量はあったので羽根まで壊れなかったが

十分な量が無くて摩擦熱でプラスチックの溶ける温度まで上がったと

言う事と思うので、海藻やゴミなどをひっかけて走って

十分な量の海水が入って来なかったことだと推測します。

次に上部の冷却水路を確認するため、シリンダーブロックをはずして

ジオングして、作業台の上で上下逆にひっくり返します。

「ああ、やっぱり・・・」

ウォーターパイプの刺さっている部分のゴムのグロメットが

高熱で痛んで、ぐちゃくちゃに変形し、一部がはがれて

水路に詰まっています。

中央の丸い穴が、ここからシリンダヘッドに向けて冷却水が

流れ込んでいく水路ですが、ゴムがバラバラなって詰まっています。

その下の大きな横長の穴は排気の通路です。

①ゴミでふさがれ?冷却水の水量が減る。

②冷却が十分できなくなり、高温になる。

③排気熱で水路のゴムのグロメットが炭化し、バラバラになる。

④水路が完全に詰まり、さらに高温になる。

⑤オーバーヒートでエンジンが停止する。

そんな感じで連鎖的に壊れて行ったと思います。

但し、4ストローク船外機は水が上がって来なくてもエンジンオイルは

ポンプでぐるぐる循環させているので、2ストロークのような

オーバーヒートで大ダメージになることは少ない様で

今回も、エンジンは(少しは加齢したかもしれませんが)

普通に運転できています。

壊れた部分を修正して、無事に修理が完了しました。

試運転を実施します。

エンジンの温度も50℃台で安定するようになりました。

5馬力クラスはオーバーヒートセンサーが付いていないので

(8馬力以上は高温になったら警告やランプ点灯、自動停止など有り)

検水口から出る水を確認するなど、ゴミのひっかけ等には

十分気を付けて走行してください。

(BF2馬力は空冷なので、ゴミひっかけても速度が遅くなるだけです)

さて、Yamaha 5CMHSが修理で入ってきました。

「20年ぐらい使っていなかった」

「修理代が〇万円を超えるならBF2DK3を買う」

と言う事で、修理にしても、買い替えにしても有難いお話ですが

修理の順番を間違えると、結局BF2DK3を買ってもらえることになっても

この5CMHSで掛かった診断の費用が大きな無駄になってしまいます。

キャブレターは予想通り、長期保管時に抜かなかったと思われる

燃料でべちょべちょで、ジェットも詰まっています。

エンジンを掛けないと、内部の調子や冷却の状況が

わからないので、ここは直すしかない。

まあ、順番に診断していきますわ・・・

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