2馬力が圧倒的です・・・
皆様、ご機嫌はいかがでしょうか。
こんな暑い昨今ですが、途切れずに
修理のお持ち込みを頂いております。
有難う御座います。
修理写真を撮る愛用のデジカメを某マリーナさんに忘れて
預かってもらっているのですが、大変不便でたまりません。
で、その携帯で撮影しています写真を使っておるのですが、
まずは、Honda BF2DHの故障の修理依頼です。
症状は動力が伝わったり伝わらなくなるというものです。
原因はクラッチベアリングの錆付きでした。
塩害と錆で分解がかつてないほど大変でしたよ。

なぜ錆びたかの推察なのですが、この船外機はあちこちのボルトが
純正品からステンレスの市販品に交換されています。
排気管取付ボルトも交換されていて、それが原因なのか
排気漏れを起こしており、シリンダーバレルの側面が真っ黒で
アンダーカウルも熱で少々変形しています。
たぶん、その熱で?クラッチベアリング下側のシールが痛んだと思われ
下から海水が入っていました。
あと、BF2Dはスロットルグリップを放すとスプリングの力で
自動的にOFFになるようになっていますが、なぜかならない・・・

せっかく組み立てて試運転までしたのに再度、原因をさがして
分解していくと、スロットルケーブルの組立ミス発見。
ケーブルブーツの先端を、位置決めの突起の上にして
間違えて取付していたので、押しつぶされていて抵抗になっていました。
分解の跡が全くなければ工場組立時かもしれませんが
スロットルの戻りが悪いと工場の完成試験で引っ掛かったはずですし
あちこち分解してボルト交換しているので、たぶん、その時でしょう。
これでは修理や整備して、自分で悪くしているようなものです。
わからないことは自分でせず、プロショップに任せましょう。
次もHonda BF2DH君です。走行しているとハウンチングを
起こすとのことです。
ハウンチング(ハンチング)は何かの機械的不具合で
エンジンの回転が上がったり、下がったりすることです。
スパークプラグはよく焼けているので電気系は良いとして
キャブレターを分解清掃修理します。
ご本人も、あまりキャブから燃料を抜いたことが無いご様子でしたし。
しかし、少しは汚れていますが「これが犯人」というほどでもなく
でも、念のため念入りに清掃して組み立てます。
次に、プロペラ周りを確認します。
社外品のアルミペラに交換されていました。
固着していて、苦労して外すとシャーピンが曲がっていました。

このピンも交換しますが、「犯人」というほどでもない・・・
あと残るは、クラッチかエンジン内部ですね。
一気に気が重くなってきました。
仕方なく順番に分解して、シリンダーバレルをはずして
遠心クラッチを除いたら・・・

焦げ臭いにおいが一気に広がりました。
これ、エンジンオイルがクラッチの摩擦熱で焦げて
炭化して固形化したのですね。
クラッチシューを外すと、クランクシャフトの
オイルシールからエンジンオイルが漏れたような形跡が・・・
なるほど、エンジンオイルのせいでクラッチがすべっていたのですね。
(つながったり、滑ったりを繰り返していたので回転が上下していた)

すっごく10年とか使っているレンタルボートさんのBF2Dでは
たまに経年劣化して漏れているものがありますが
エンドユーザーさんので当たるのは、珍しいです。
ひょっとしたら、社外品プロペラの起こす振動が原因か?
人から聞いた話ですが、社外品でも某国製ものは純正品で形を取って
砂型とかで作るそうですが、
砂型の鋳物は固まる時に縮むらしく、コピー品は
元になった純正品より縮んで小さくなったりするそうで
回転した時の精度が出ておらず、良くないらしいですよ。
どうしてもアルミを使いたいなら、他社船外機の純正品プロペラを
工夫して使うべきですが、そのままでは付かないので、
コピー商品に手を出してしまうのでしょうか。
なお軽いボート(細身のゴムボートやカヤックのような)以外で
プロペラのピッチを無意味に上げるとエンジンに対する負担が大きくなり
オーバーロードで寿命を縮めることになるので要注意です。
勉強したい方は以下のトーハツさんのプロペラの話を読んでください。↓↓↓
https://www.tohatsu.com/marine/jp/tech_info/propeller_1.html
クランクシャフトのオイルシールが来るまでしばし修理はSTOPです。
ひょっとしたら、2台とも非純正品の使用が故障の引き金になっているような
気がします。
ちなみに5馬力以上のお客様では、このような社外品を使う方は
ほとんどおられません。
なぜか2馬力が圧倒的です・・・
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