Honda BF15Dのクランクシャフト交換の続きです。
皆様、ご機嫌はいかがですか?
先日、紀ノ川付近を走行していると、
「うわっ、橋にカラスがいっぱい」と思いきや・・・
野生の「鵜(ウ)」ですか?
紀ノ川には、こんなにいっぱいが生息できる
エサや環境があるんですね。
さて、レンタルボート店様から修理依頼の、
強烈にぶつかって壊れたBF15Dのクランクシャフト交換の
続きです。
ペラが岩かなんかにぶつかった衝撃でキー溝が
ぶっ飛んでました・・・
溶接して磨いて・・考えましたが場所が場所なので
確実な新品に交換です。
強烈な衝撃の痕跡はここにも・・・
中間ハウジングをはずすと、いつも思いっきりあとが
付いています。
過去に「ぶつけてない」と言われて、
でも痕跡があるので、悲しくなったことがあります。
(今回は言われていません、念のため)
赤いペイントで目印をつけている部分には
クラックが入っています。
オイルパンに達していたら、これも交換でしたよ。
これだけの衝撃を受けたのだから、
キー溝がぶっ飛ぶ訳です。
BF2Dもそうですが、BF8D~BF20Dもクランクケースは
軽量化や強度のを増すために最新の一体型になっています。
ずっと前からですが・・・
ホンダ船外機の高い耐久性の理由のひとつです。
なのでコンロッドの締め付けは、この小窓からおこないます。
上側の「フタ」のあわせ面には、液体パッキンを塗布します。
私は、純正のHondアクセスの液体パッキンを使っています。
せっかく修理したあと、あちこちからオイルがにじむと
いけないので、パッキン類は確実に交換します。
クランクシャフトの上下のオイルシールも当然・・・
バーチカルシャフトの水上がり防止のシールは
可能な限り交換します、私・・・
ここまでバラしているの絶好の機会に、
もったいないです。
シールの打ち込みは、このようなSST工具を使います。
最近はストレート工具やアストロプロダクツで
アルミ製の安いものが出ているのでそれでもOKです。
鉄製SSTの方が、確実に素早く「スポッ」と入ります。
そのあとは「ランナーズ・ハイ」、「クライマーズ・ハイ」ならず、
サービスマンの皆さん、ご経験があると思いますが
「サービスマンズ・ハイ」のゾーンに入ってしまい、
写真を撮るのを忘れ、
(依頼主に見せることがあるので、ダメなことなのですが)
気づいたら完成していました。
無事試運転完了です。
これで引き続きレンタル店さまで活躍できます。
簡単には死にません、Honda船外機!
頑丈なのはHondaの一番の売りで~す。
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