古い船外機の電気系の修理はよく考えて!
皆様、ご機嫌はいかがでしょうか。
一昨日もBF2DK3の納品がありました。

聞けば学生さんのレースヨットの補機でお使いになるそうです。
最近、まわりでヨット(セーリング)の話をよく聞きます。
先日は同業者の社長が阿波踊りヨットレースにでたとか
昨日は250馬力取付後の試運転に行ったマリーナに大きなレース用のヨットがあったのですが
それは海外から外人が日本まで回航してきたものだとか、
なんか、話を聞くだけでヨットレースに出たくてウズウズするのですが
今の体はブヨブヨの体たらく、レース用のヨットなんかに乗ったら
体力不足と頻尿で足をひっぱりかねないので丁寧にお断りさせていただきました。
本当に人が足りず、ブヨブヨでも、いないよりマシなら呼んでください。
重さはあります・・・・・
さて、Mercury SeaPro10のオーナー様より電話がありました。
中古を買ったが調子が悪く、修理に出してキャブやスパークプラグを
交換してもらったが直らず、「これ以上はわからない」と言われたとのとこです。
エンジン運転中に「パチパチ」音がするので電気系の故障かもしれないと・・・
このエンジンは1997年の製造です。
「持ってくるとか修理とか、よく考えてから持ってきてください」と
伝えていたのですが、数日後にお持ちになりました。

この船外機に限らず生産から20年以上たっていると、
電気系の部品は手に入らないとか、すごく高くなっていることが多いです。
つまり、部品の「製造終了」や「わざわざ古い技術の部品を少量ロット作って在庫する
莫大な手間による部品の高額化」があったりします。
無理やり始動すると、経年劣化でかIGNコイルのプラスチックボディーが
割れていて、そこからパチパチ放電していてエンジン回転が安定しません。

当社にあるテストパーツを付けると目に見えて調子がよくなりましたが
完全ではありませんので、他の調整も必要かもしれません。
オーナー様に連絡して状況を報告し、作業の継続GOを頂きます。
もうここからは引き返せなくなる分岐点です。
PCでメーカー在庫を調べると、日本にありません。
翌日、㈱キサカさんに相談し事情を話したら、本来は販売用の在庫ではない
部品を特別に出荷してもらえることになりました。
普通のメーカーさんなら、番号で管理されている部品が
「有る」「無い」というだけで終わってしまうことが多く
代案を考えるのは自分自身になることが多いのですが
キサカさんは部品のプロ集団なので
「これが無いときはこれ」とか「こういう方法もある」とか
向うから代案を出していたけるる場合が多いのでいつも助かります。
で、久しぶりにサービスマニュアルの「テクニシャンズハンドブック」を
「私はテクニシャンではないが」とかブツブツ言いながら
書庫から引っ張り出して該当のページを
弁当を食べながら数値を覚えていきます。

タイミングライトも超久しぶりの出動を喜んでいるようですが

なんかおかしいと思ったら、アクセル全開なのに進角が
途中で止まっております。

「なんでやねん」
次の日、キサカさんからIGNコイルが届いたので取りつけて
試運転しますとアイドリングで運転できるようになりましたが
たまに「ボボボ」と息を付くので調べたら、右側のIGNコイルも
割れ目から放電していました(泣)
あと、アイドリングで運転できるようになったので水温を調べたら
31℃と引いのでサーモスタットを調べたら、抜かれたのか
入っていませんでした。

私が30年ぐらい前にキサカさんのサービス講習会に行ったときは
「サーモスタットが入っている」て聞きましたけど。
で、それら部品とIGNコイルをまた特別出荷してもらえて
なんとか作業が無事に終了しました。
船外機を買ったお金と、前のお店で払ったお金と
弊社で頂戴する修理代の合計でいくらになったのだろう。
皆様、20年前、30年前の船外機の電気系の修理は
かなり高くつく場合が多いです。
なので古いヤツの電気系の修理は、馬力に関わらず
「よく考えて」とお伝えしております。
うちも毎回、赤字みたいな修理になりますし・・・・・
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