BF15Aの中古と・・BF2DHとBF225Aの整備
皆様、ご機嫌はいかがでしょうか。
先日より、中古の船体セット&船外機を買ったが調子が悪いので診てほしいと連絡が入っていました。
2001年(平成13年)の製造のBF15Aです。
主要な部品はほとんど販売が終了(25年も経てば・・・)しているので
直せないかもしれないとお伝えしても、それでも見てほしいとのことで
それならとお預かりしました。
ちなみに、もうこのタイプの中古は買わない方が良いです。部品の供給が無いので・・・・・
ここ数年、不調になったお客様に何人も買い替え頂いております。

この手の話はもう嫌になるほど、遠くからでもやってきます。
NCNR的なものはオークションでも個人でも
場合によっては業者の仲介でも、まさに「ロシアンルーレット」です。
いや、リボルバーのロシアン・・・なら発砲確率6台に1台(16.6%)ですが、
NCNR界隈のルーレット感覚としてはもっと高いのでは・・・
さらに、もし悪意によって船外機の履歴や情報が故意に遮断されている場合
いくら努力しても伝わってこないので、問診無しで細部まで調べる必要もありますが
掛かった時間はそのまま費用に反映される恐ろしいルーレット地獄です。
もう、古い古い、15年以上の船外機は買わないで~

何故かクランプハンドルに錆が付着・・・
ハンドルはアルミニウムなので錆びませんので、水に漬かっていた?
持ち込まれたオーナー様がひたすら可哀そうでなりません。
「調子が悪い」というだけあってプラグが真っ黒・・・
圧縮が低い?CDIが壊れている?

少し嫌な予感がしてきます。
固定バンドをずらすと日焼けあとみたいに模様が・・・
たぶんオリジナルのまま25年でしょう、なので、ソロソロCDIも寿命かも?

サーモスタットを外して中をのぞくと、インペラーの破片が
「あれ私、見つかった?」みたいに居てました。

この船外機は大昔の設計なので、当時の技術ではオーバーヒートしても
回転制御したり、エンジンを非常停止したりできなかったので
壊れるまでエンジンは止まりません。
(現行モデルは制御も停止もする)
何も起こっていなければ良いのですが・・・・・
時間が掛かるかな~?
次は他の出張修理のためにSTOPしていたBF2DHの遠心クラッチの修理ですが
部品が届きましたので組立に入ります。

エンジンNoのラベルも移設しておきました。

あとはゾーンに入ったというか、修理屋さんハイになってしまって
試運転ですら写真を撮るのを忘れました。
そうそう、その出張整備をしていましたBF225Aですが
大きな部品が交換された跡があったのでオーナー様に
旧所有者に確認していただきました。

部品は正しく交換されている様子でしたが、何か感じるものがあったので
整備を頼んでこられたのかな?
年式的にウォーターパイプのグロメットの交換を実施したのですが
過去に交換されていました。


でも、伸びや変形が見られたので躊躇なく交換です。
さて、全部組みあがったので陸上で試運転を実施して
各部の確認をして、最後はパソコン診断機を利用して
ファンクションテストをしていきます。

まず1気筒ずつ順番に一瞬スパークを止めて、チェックしていきます。
その次はインジェクター(燃料噴射)も同じように一気筒ずつチェックします。
そのあとは警報ブザーやメーター動きなどのチェックもできます。
昼休憩のあとマリーナさんで下架してもらって今度は桟橋係船時や
実際に走行してまたパソコン診断します。
各部についている温度センサーの数値を見ながら
吸水ポンプ~ウォーターパイプ~サーモスタット~リリースバルブなどが
正常に機能しているのか推測して、エンジンの状況を診断します。
そして、最後の最後は海上試運転です。
このBF225Aは、整備の時に左右のサイドカウルを外す手間や
整備部分へのアクセスなどは、さすがに新型のBF225DやDK1にはかないませんが、
エンジン始動~出港、トローリング回転、加速での立ち上がり、
排気音やメカノイズ、振動とどれをとっても
「今でも十分通用するがな~」といった性能を有しており

新型を見た今でも豪快かつかわいいやつです。
特に総体的なエンジン音の静かさはこの「225A」から始まって
今の現行モデルまで脈々と受け継がれているようにも感じられ
今後もずっと続いてほしいと思います。
広い海面に出てテストなのでWOT(ワイドオープンスロットル)にしましたが
「ガオォォォォォォォォ~」といつもの元気な加速音とともにあっという間に
全開に達し、すべてのテストが無事に終了いたしました。
オーナー様、現状でも何ら問題はありませんが
もしもっと人や荷物が増えるなら
ワンピッチ落として4枚羽のペラの方が良いかもしれません。
この度はご用命下さいまして有難うございました。
元気いっぱい地元の海を駆け巡ってくださいませ。
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