YAMAHA60FETOの修理・・・。
皆様、ご機嫌はいかがでしょうか?
早速、MercuryF2Mの修理の続きです。
翌日部品が届きました・・・・さすがキサカさん。
F2Mは持ち込まれた翌日の夜には修理完了しました。
このレスポンスのよさは、修理屋さんにはありがたいです。
お次は、SUZUKI DF2・・・・シリンダーヘッドの塗装が
茶色に変色しており「焼き付き?」と分解してみると
冷却水の経路に塩がぎっしり・・・
これでは、焼きつかないわけが無いですね!
お次は、YAMAHA 5CSMH・・・普段あまり壊れないヤツですが・・・
キャブを確認しようとはずしてみたら・・・
「あれっ」
虫歯?
クランクが見えています。
「ありゃ、めずらしいわぁ~」
真ん中がありません。
たぶん、国産エンジンでは、見たの初めてかも。
これ、金属ではないタイプが付いています?
部品を注文します。
そして、とあるマリーナ様より出張修理のご依頼です。
YAMAHA 60FETOで、3000rpmを越えると警報ブザーが
鳴るとか・・・
少し前にインペラーは新品になっているのだがとのことです。
台風で延期したら、その間にあった休みにお客さんが
我慢できず乗った?
「えっ」・・・・・
マリーナさん「なんとか早く・・・」みたいな。
で、まだ少々うねりあるんですが・・・・・・行きました。
で、朝に着いて、試運転前の点検をしていると
「ああっ」(力の抜けていく・・・)
「燃料フィルターが・・・」
「ううう・・・・・・・・・・・」
内部の金属金網が錆びて、底抜けしてます。
恐る恐る船底固定のタンクから直接ガソリンを抜いてみますが
50ccぐらい抜いただけで、水やゴミが入っています。
警報ブザーとは別の話とはいえ、これでは
試運転できません。
マリーナさんに連絡を取ってもらいますが
固定タンクとフィルターはそのままで
警報の鳴る原因だけ直すようにとのことらしく・・・
でも、試運転はしないと症状はわからない・・・(困)
マリーナさん、私に平謝りです。
マリーナさんとこのボートの愛機もヤマハですので、
それの携行タンクをフウフウ運んでこられました。
これが、原因かな?
パッキンも切れていて、ロック機構も壊れていますし。
プラグも種類が・・・
交換もたぶん、ご希望に反すると思っていたら、
走ってBR8HS-10を持ってこられました。(泣)
圧縮は、1番800、2番800、3番700でした。
さて、マリーナさんの携行タンクでうねりの海に出航します。
3500rpmで走っていたら、約5分で「ピィィィィィ~」
オイルランプはグリーンのままです。
アイドリングのままセンサー付近をチェックすると、
オーバーヒートのようです。
少し休憩して、ゆっくりマリーナに帰ります。
ギヤケースをはずします。
左が今回ご依頼のポンプです。
右は、調査のために分解してお借りした、マリーナさんの
ボートの愛機のポンプです。
修理ご依頼の物は、ドロリ溶けた跡があって、
カップが回っていました。
最後の確認の為、お借りしたマリーナ機のポンプを付けて
走ります。
30分ほど走り続けますが、警報は鳴りません。
走行をやめてアイドリングのままゆらゆら海の上で
赤外線で温度を計測します。
温度は上がらなくなったようです。
さらに念のため、これもマリーナ愛機から借りた温度センサーを
入れ替えては走行してみたり、いろいろテストしますが
どっちも鳴りません。
目で見えたとうり、ポンプがほんの少し溶けてひずんでいて
インペラーが新品でも、3000rpm以上では水量が不足し、
温度が上がってしまったようです。
難しい、微妙な故障ですね。
正攻法なら、インペラーもポンプケースも交換して
様子を見て、まだ原因があるようなら、
別を探すという「疑わしいの物を排除していく」
消去法が進めやすいのですが、
(命に関わるかも知れないので、溶けたポンプのようなものは
真っ先に新品にする・・・工賃も1度で済むし)
今回はマリーナさんの協力をいただき、
「クロスチェック方法」で進めました。
効率は悪いのですが、原因以外は交換してはいけない
制約がありましたので。
いろいろな進め方があります。
ということですわ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
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