Tohatsu MFS2Bの水没復帰
皆様、ご機嫌は如何でしょうか?
現在、修理機が殺到し(大半、ネット購入やオークション購入機)
来週まで預かりをSTOPさせていただいています。
まさか自分で売った船外機を「預かれません」とは言えないので
それと緊急のやつだけは受付していますが・・・
その、緊急の「水没機」です。
2日前に「2馬力が水没しました」と電話があったので
「2~3日中に持ってくるなら、診ます」と言っていたら
閉店間際にお持ちになって、「うわ、今から分解か・・・・・」
Tohatsu MFS2B君で、2回目のご来店の方でした。
確かにキャブレターに水が入っていました。
翌日は早朝から大型船外機のセットが入っていたのですが
水没機は早く分解しないと命取りになるので、
残業ですがシコシコ分解していきます。
エンジンオイルを見た時「全バラしなくて済むかも」と
期待しますが、スパークプラグが粒粒プチプチが付いていて
「あっ~」残念、分解だー
フライホイールをひっくり返すと、びっくりするくらい錆びていて、
エンジンオイルにも水が入っていて、
ピストン抜いたら、「君だれ?」ていうぐらい錆びていて
シリンダーを見て「ああ、全バラしてよかった~」って
2日でこんなに錆びるのですね、、、、、
もう、これ以上残業すると翌日の仕事に障るので、エンジンオイルを入れて
付け置きしておきました。
ホーニングで錆を取って組み立てる予定です。
バルブも磨くか・・・
翌朝、エンジンセットでやって来た、お手伝いいただくプロの業者さんが、
大型船外機のセットをしている現地で昼のプチ休憩のとき
「2馬力全バラしていましたけど、結構(費用)かかるでしょう?」と
言われますが、上記の通り仕方ないです。
シリンダーが錆びたまま使うとパワーダウンするかもしれませんし
ピストンリングが錆びて固着したら、圧縮不良でエンジン掛かりません。
キャブレターも塩害で詰まって・・・
ああ、MFS2B君、頭だけですがバラバラになりました。
ちなみに分解したら、過去にいろいろ修理された痕が
あちらこちらに・・・
でも、全バラしても「リコイルスターターのゼンマイ(スプリング)」だけは
のちのち壊れる可能性があります、50:50です。
壊れてもはずして、非常ロープ巻き付ければ
再始動して帰ってこれますし。
皆様、水没復帰はお金が掛かりますので船外機を水に付けないように
十分ご注意ください。
とあるメーカーさんの2馬力の水没復帰の工数は「7時間」です。
うちは、そこまでは、よう取りまへんけど・・・
コメント ( 0 )
トラックバックは利用できません。
この記事へのコメントはありません。