TOHATSU MFS2Bのフロート調整をした。
皆様、ご機嫌はいかがでしょうか?
昨日、帰宅途中にシルバーマークと車椅子マークのついたクルマを
強烈にあおっている国産高級ミニバンを見ました。
なにを考えているのでしょう?
さて、YAMAHA 5CMHの修理から。
ウォータージャケット内に塩でびっしりだったのを
掃除して、インペラーも新品に換えたので、
さあ、試運転を・・・
「んっ」
オーバーヒートはしなくなったのですが、
まだ検水口から出る水が少ないような?
「なんか見落としているわ」
いろいろ確認すると・・・
「うわっ・・これや」
ウォータースクリーンの中に塩がぎっしり・・・
これでは完全に水が上がらないわけです。
掃除して・・
水がちゃんと出るようになりました。
温度も5度ぐらい下がって、正常値になりました。
めでたし、めでたし。
さて、朝出勤すると、早朝に「もしもし」と
留守電が入っていました。
あいにく番号がわからず、かけなおしできなかったのですが
その後、お電話があり、
「キャブレター上からつながっている細いホースからガソリンが
出ていてエンジンはカブリの症状が出て調子が悪い」とのことです。
お客様はどこかの通販でゴムボートセットで購入されたという
前にも何度修理で来店されているTOHATSU MFS2Bの
オーナー様です。
その後、エンジンを持って来店されました。
コックを緩めるだけで、キャブレター上につながって
いる細いゴムホースから、勢い良くガソリンが出てきます。
「キャブレターがオーバーフローしています」
他のエンジンのキャブを使って、説明します。
お客さまは使用毎にかならずキャブレターの燃料は
きっちり抜いているとのことです。
キャブを分解します。
ニードル弁の閉じるタイミングを調べると、
フロートの浮く角度がほんの少し足りないような
気がします。
1mmにも満たない、たとえば0.1mmとか、
もっと少しフロート位置を調整します。
このタイプは単純に調整するとシャフトが通る部分を
締め付けてしまうので、何度も試行錯誤して
調整します。
その後、組立てて様子を見ます。
オーバーフローは直り、試運転も調子よくなって
調整がうまくいったようです。
横でオーナーと息子さんが注視されていました中での
作業でした。
原因は不明ですが、私の個人的な推測としては、
①ニードル弁先端のゴム部がほんの少々減った?
(先端の黒いゴムが弁です。これはBF2Dのもの)
②トリム角度の上げすぎで、フロートに影響が出た?
③もともと、フロート高さの調整がどちらかというと
微妙に低かった?
の、3つが合わさって起こっためずらしい現象かなと
思いました。
キャブレターはすごくきれいで、フロートも問題なく
動いていましたから・・・
最後にトリム角度を1段下げておきました。
2週間後にも釣りに行くとのことですので、
次はちゃんと仕事をしてね、
MFS2B君!
頼みますよぉ~。
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