Mercuryシープロ10の修理は久しぶりですわ。
皆様、ご機嫌はいかがでしょうか?
本日、ご贔屓にしていただいている業者様より
「ホンダのロングティラーハンドルモデルに
タコメーターをつけるにはどうしたらいい?」
と、質問をいただきました。
配線図を見ると、ティラーハンドルを経由して付けるように
なっています???
わからないので、Y博士に電話して聞くと、
「ロングティラーハンドルの下のカバーを開けてごらん」
と言われて・・・・丁度いいのがあるし・・・
ああ、ここにある!
ホンダロングティラーハンドルオーナー様、
タコメーターつけるのは簡単ですわ。
ここから3芯の線を引けばいいだけです。
勉強不足でしたHONDA船外機。
まだまだ知らないことがあります。
その他、BF20Dとか、他社のモデルとか、
業者さんの電話がたくさんある日です。
ありがとうございます。
さて、現在入院中のMercury SeaPro10です。
一時期はこのSeaPro10とかばかり修理していたことが
あります。
この年式なので、当然、インチ工具を多用することになります。
ナットとかなくすと、ミリネジで代用とかできないので、
足元に落としたりしたら必死で探すことになります。
オーナーさまより、「長期間、保管地に置きっぱなしになって、
エンジンが掛からなくなり、どなたかに修理を依頼したが
直らず、自分でも駄目だった」とのことです。
「キャブの上からガソリンが漏れる」・・・
オーバーフローしている様子です。
エンジンが掛からないので、いきなりキャブをバラシます。
う~ん、掃除をしたと言われていたのですが・・・
汚れが取れていません。
「ああああああああああああああああああああッ~!!」
フロートバルブがありません!
まいりました・・・・そりゃガソリンがドクドク漏れるはずです。
お客様に電話すると「〇〇さんが・・(怒)」
怒っていました。
困りました、部品を注文する前にエンジンを掛けて、他の部分も
確認したいのですが・・・
いろいろ、魔法の箱の中を探します。
これは、太すぎました。
なんと、ホンダ船外機のと直径が同じでした。
これをそのまま使うわけには行きませんが、
試運転だけならなんとか・・・
いやいや、そうは問屋が卸さないようです。
おかしいと思ったら、
シボリが、めいっぱい締め付けてありました。
そりゃ掛からんわの2乗ですわ。
いろいろトラップを仕掛けて、私を試すつもりか?
(冗談です)
やっと、何とかエンジンがかかりました。
「あれ?あれ?あれあれあれれ~?」
変なところから、冷却水と排気が噴出しています。
(画像をクリックすると拡大します。下の方に
水と泡があるのが見えますか?)
排気管廻りを冷やすウォータージャケットのガスケットが
抜けている様です。
サーモスタットはテストしたら、ちゃんと作動していました。
検水口の方へ行く穴は泥で詰まっていました。
「水出てなかったのでは?」と電話したときついでに
お聞きしましたが、エンジンが掛からなかったので
気が付かなかったとのこと。
そりゃそうだ。(納得)
ガスケットの下の方が抜けています。
ピストンが見えています。
見える範囲は大丈夫そうですね。
たかが水漏れと思われがちですが、カウルの中の
ゴミやホコリ、水などはエアと一緒にキャブに
吸い込まれるので、放置できないんです。
大部分の部品は㈱キサカさんに注文し、
その他の部品はO兄貴が送ってくれるとのことなので
近く届くと思います。
明日~11/3まで、出張修理などが重なって
留守になります。
エンジンや工具資材の積み替えに来るだけです。
ご不便をおかけしますが、ご了承ください。
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