MERCURY F2MとHONDA BF15Aの修理
皆様、ご機嫌はいかがでしょうか。
雨で出張作業の予定が狂いまくっているワタクシです。
梅雨時期は、つらいな~
本日は、BF90DK0のメインハーネスの導通確認の予定です。
時間かかるなあ~
さて、突然Mercury F2Mがやってきました。
水没したらしく一刻を争います。
エンジン内の海水をひたすら抜きます。
エンジンオイルの中にも・・・
ガソリンタンクの中にも大量に・・・
お客様は、エンジンオイルを何度も交換し、
分解せずに復帰させることを希望されました。
(全部バラバラにしないということです。)
この方法では、後々になって故障してきて
壊れてしまう可能性があります。
特にクランクシャフト周りが心配です。
何度も説明し、当方では責任を取れませんということを
約束していただいたので、実施しました。
但し、それでもお受けできるのは単気筒モデルだけです。
2気筒以上は、この方法での修理はお受けできません。
高馬力では、数年後にクランクシャフトが焼きついたり
したと聞いたことが多々あります。
キャブも・・・分解して清掃をします。
仮組みをします。
やっとエンジンが掛かりました。
少し運転し、直ぐにエンジンオイルを交換します。
昨日は他の作業をしている横で、エンジンをずっと
掛けていました。
部品が届いたら、本組みしてまたエンジンオイルを交換し、
完了になる予定です。
次はHONDA BF15Aです。
エンジンは直ぐに掛かるが直ぐエンストするとのことです。
試運転をしようと・・・
掛かりかけるけど、なかなか掛かりません。
やっと掛けたら・・「おわっ・・」
「♪カンカンカンタンカン~」
「あかんあかん、つぶれる~」
エンジンの内側から、ものすごい打撃音です。
検水口からの水も、チョロチョロ~というかポタポタ・・
圧縮を測ります。
1番・・
1000KPaぐらいあって、まあ、まあ・・
2番・・・「えつ」
何度も、何度も測りますが・・・「ゼロ」
ファイバースコープで内視すると・・
クランクを回しても、バルブが下がりません!
「バルブが落ちてるわ・・・」
シリンダーヘッドをはぐります。
2番の排気側バルブがグラグラです。
幸い、完全にぶっ壊れる前に持ち込まれたので、
致命傷まで至っておりません。
1つだけスプリングが伸びきっていますね。
右が落ちていない1番のバルブリテーナーで
左が今回のものです。
バルブを留める穴がズボズボになっていました。
オイル交換の頻度が少なかったのかな???
ピストンにもうっすら、バルブの打撃痕があります。
これが「コンコン音」の痕ですね。
その他・・・
パイロットスクリューのスプリングが入っておらず、
思いっきり締めこんでありました。
エンジンなかなか掛からない訳です。
インペラー交換はしなくて良いとのことでしたが・・・
交換するしかないですね。
ポンプケースのボルトにはずした痕が
はっきり付いていなかったので、
ひょっとしたら17年間で初めて?開けたのかな?
(このエンジンは平成11年製です)
お話を聞いた使用回数では、最低半年に1回、
出来れば3~4ヶ月おきにエンジンオイルを交換して
ほしかったと思います。
あと定期的な点検も・・・
どうされるかな?
修理は可能ですが・・・
明日は出張作業で留守になります。
天気がよさそうです。
海で、GPSに外部操船場所用モニター増設したり、
スパンカーの帆の張替えです。
明日も日焼けするぞ~
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