HONDA BF90DK4の初回点検☆
皆様、ご機嫌はいかがでしょうか。
今年のボジョレーは、イオンさんので、乾杯~♪
ちょっと高かったけど、おいしい。
もう一本あるので、今晩も乾杯~♪♪
私と違って、私の肝臓は年中無休です。
さて初回点検でT店長がBF90DK4を持ち込みされました。
オーナー様まだ数回しかお使いで無いようですが、
1年経ったので実施のご依頼です。
艇はバスボートなので、当然ハイレーキタイプのプロペラ、
SOLAS HR-TITN4をセットしています。
4翼プロペラにしているのは、若干アンダーパワーなので
それをカバーするためです。
たまに高速艇にレーキ角ゼロのステンレスプロペラまたは
アルミプロペラを履かせている方をお見かけしますが、
あくまで私の個人的な意見ですが、
HONDA NSXに商用タイヤを履かせているようにしか・・・・
SOLASのHR-TITAN3、HR-TITAN4(60HP~)
MERCURYのLESER-Ⅱ、TORPHY、FURY(40HP~㈱キサカ)
YAMAHA V-MAX PROP(200HP~)
等のプロペラは、日本でも容易に入手できます。
ギヤオイルのドレンを緩めるときは、コレ。
ちなみにドライバーは100円ショップで200円で買ったものです。
(KCTとかPBありますが、コレでじゅうぶんという見本です)
まだ13時間なのでギヤオイルは全然汚れていませんが、
初回なので、鉄粉はボルトの磁石にこんなに付着しています。
25時間で初回のギヤオイル交換を推奨している理由です。
最初が一番で易いとか。
ギヤオイル交換時、必ずパッキンは交換してください。
ここのは1個54円です。
各部増し締めの確認です。
とくにバスボートのジャックプレートは緩みやすいので、
確認のついでに再度ロックタイト強強度を塗布します。
本当にここは怖い、心配です。
ここも、緩んだら折角テストランしてセッティングした
最適の高さが狂って走りが台無しになるので、
各部同じトルクで増し締めします。
オイルフィルターも初回点検時に交換します。
新しいフィルターのパッキン部には、オイルを塗ってから
締め付けて下さい。
終わったら、交換日を書いておくといいです。
(汚い字でスイマセン・・・)
サイドカバーをはずすと、バーチカルシャフトがスパイラル効果で
巻き上げる水を外に排出する穴があります。
昔、「カバーから水が漏れてる~」と遠方から呼ばれたことが、
ありました・・・(泣)
これが5200rpmになったらバルブをハイリフトに切り替える
VTECスプールです。
T店長に聞いたのですが、このBF90DK4のオーナー様の
弟さんがこの艇と全く同じボートをレンタルし、それには
他社90馬力がセットしてあったのですが、
琵琶湖で走って比べたら
「自分の方が全然早かった(笑)」と大変喜んで居られた
らしいです。
ああ、うれしいです。
なんか、証明された~みたいで。
自慢の加速装置の「BLAST」と
可変バルブタイミング「VTEC」で武装したBF90DK4
DK4になってからさらに速くなってますし~
ベーパーセパレーター内の水の有無を調べます。
中古艇のエンジン換装の場合、燃料タンクは
そのままですので、まれにタンク内に水が
入っている場合があります。
油水分離器はBF90DK4セット時につけてありますが・・・
水の浸入はありませんでした。
ギヤオイルを抜きながら、プロペラやシャフトの点検と
マリングリスの追加塗布をします。
この6ピンカプラーにNMEAの接続をします。
LOWRANCEやHUMMINBIRD、FURUNOなどのエンジン情報を
モニタリングできる機種は、オプションのNMEAコードを買って
ここに接続すれば、
エンジン回転数
発電量V
各部センサーの故障やエラーの警報
オーバーヒートの警報
油圧低下の警報
各部システムの電圧低下の警報
燃料フィルターの水侵入の警報(センサーつきエンジンのみ)
燃料消費量(時間当たり/総消費量)
エンジン各部温度
エンジンアワー
シフトポジション(ニュートラルポジション)
などが、GPS魚群探知機のモニターで見れますので、
とくに燃料の消費量は行動範囲や帰港後の給油の目安に、
エンジン温度のモニタリングは、高速移動するバスボートなどでは
運転中にずっと確認していれば、水草を引っ掛けても
オーバーヒートの警報が鳴る前に気がつくはずです。
各ヒューズの状態を確認します。
まあ、水とかの侵入が無いかの確認です。
このクラスのエンジンで、朝に電話の入る率が
多いのは「ヒューズの位置どこ?」の
ような気がします・・・バッテリーの逆接続・・・
各部の点検のうちに、やっとギヤオイルが抜けたので
新しいのを入れます。
BF90DK4は0.95リットル入ります。
さらにその間に、吸引機君がエンジンオイルを上抜き
していました。
初回点検ですので、さらに・・・
初回なので沈殿したイヤなヤツも出したいですから
下抜きしました。
エンジンオイルのドレンボルトのパッキン(アルミワッシャ)も
必ず毎回新品に交換してください。
1枚¥103-円(税込)です。
再使用して、オイルを入れて、にじんできて、
仕方が無いのでまた入れたばかりのオイルを抜いて・・・
または良くやるパターンで最悪なのは、にじむので
増し締め、増し締め、増し締め・・・あっ・・・
ねじ山つぶして、オイルパン交換・・・
最近はオイルパンとボディーが一体になっているモデルも
ありますので、そうなったら・・・・
¥103-円です。5枚買っても¥515-です。
パワートリム&チルトのスラストレシーバー接触部には
気がついたら、直ぐグリスを塗ってください。
その後、出かけていたT店長が帰ってこられたので、
一緒にDr-Hパソコン診断機を接続してエンジンの
運転状況や履歴、
各センサーの異常の有無、
タコメーターや警報ブザー、警報ランプなどのテストを
一緒に実施し、PCに記録をして、
初回点検は終了いたしました。
T店長、いつもありがとうございます。
オーナー様もHONDA船外機を選択いただきまして、
有難う御座います。
今後とも末永く、宜しくお願い申し上げます。
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