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Honda BF90A2納艇前整備とノックピン~

皆様、ご機嫌はいかがでしょうか。

前の定休日にクルマの慣らしを兼ねて飛行機を見に行ってきました。

飛行機は、乗るのは苦手ですが、見るのは大好きな私。

なんと台湾便も他の外国便もありました。

国際空港なんですね。

で、e-HEVの強烈な燃費を体験しましたよ、社用車の2.5倍以上走る・・・すげー燃費。

下道はほとんど電気で、高速も半分は電気って感じ?

船外機もe-HEVにならないかな?

(回生ブレーキ発電がポイントだそうですが・・・)

昨日の私は、先日ご契約いただきました(有難うございます)

中古艇についている船外機の

Honda BF90A2君の出張整備に行ってきました。

中古艇の販売条件は「現状有姿」ですが、得意の船外機は整備しておかないと

気が済まないので・・・半分サービス???みたいな。

いや、やっておくと私もオーナー様も安心して寝られます。

排気管側ウォータージャケット内の防食亜鉛とサーモスタットを

新品に交換します。

「うわーボルトがスルスル外れる」と感心していたら

これ、どうやら私が前にも作業していました。

BF90A2は2001~2005年に販売されていたのですが

きっちり整備すれば、もともと耐久性が高いHonda船外機なので

2024年の現在でもバリバリ現役です。

逆に当時、全然アノードを交換してもらえずにたくさんの同型機が

土に帰っていきました。

このBF90Aが登場したころは冷却水温度の低い2ストローク全盛期です。

2ストは冷たい外気~混合気がクランクケース内にバンバン入るので

(クランクースリードバルブ)

エンジンの温度が上がりにくくなっています。

逆に4ストロークの船外機は燃費の良い爆発をするためにクルマのように

高めの温度で冷却水を保っています。

高い水温は低いのよりは電気腐食的には不利になるので

4ストロークは防食亜鉛の管理をきっちりすることが大切になっています。

今でも「アノードって交換必要?」って人がいますが

私はエンジンオイルよりも関心を持ってほしいです。

本社から関西に移管になったデッドな部品にチルトリレーのブラケットがありました。

「デッドストックで一生を倉庫で過ごす」ぐらいならと、

こっそり社会に貢献してもらいました。

途中で9:00過ぎにメーカーさんから電話がありました。

「これから作業開始ですか」と聞かれたので

「日の出とともにやっています」と言いました。

「明るい時間は限られている」!

ロデムのように夜目が利くなら別ですが

「バビル様、次の指令を~」

エンジンオイルとフィルターとギヤオイルも当然交換、

オイルフィルターの空箱にも仕事をしてもらいました。

インテークマニホールド側の防食亜鉛も当然交換します。

これ、嫌がってしない人おおかったですね。

何回も何回も交換してきたので朝飯前ですが、

新型の窓をパカッて開けて交換できる方が

楽なので当然好きです。

バルブタペットも点検しておきます。

数年前に実施済みですので、調整は不要でした。

このエンジン、古いシビックと同じエンジンだったと思いますが

バルブスプリングが2重に入っていたり往年のHondaエンジンを

彷彿させる、しかもとっても静かなエンジンです。

PTTオイルを補給します。

ほんの少し追加になりました。

この当時はPTTとアノードをつなぐアースワイヤーがなかったので

いつも思い出したら取付できるように1セット部品箱に入っているのですが

久ぶりに取付しました。

これでPTTの電気腐食も安心です。

 

船外機の中古販売なら絶対に皆さん交換するインペラーですが

当然ワタクシも交換しました。

で、例のノックピンも頑張って新品に交換しました。

これだけは何度作業しても慣れません。

もともとハンドドリルの技が人並みなので

(Y原さんとこに修行に行こうかな?)

時間もかかるし、ベースもアルミなので間違えて削ってしまうと

後日やり直しに来ないといけなくなるので慎重にするので余計に時間がかかります。

1日で全部の整備を終わらせたいので、いつもこのノックピンは足を引っ張る辛いヤツ。

やりたくないけど、交換せず吸水量の低下でオーバーヒートも避けたいし

特に年式の経った船外機では内部水路に塩が付いて細くなって

水量が減っている可能性が高まるので手が抜けない。

でも、新しくなったノックピンは気持ちいいですね~。

最後に、船外機に限らず、機械を安くて長く使うためには、壊れる前に

コツコツとメンテナンスをすることです。

壊してからでは後の祭り、後悔先に立たず、下衆の後思案です。

壊れてではありません、壊してです。

ノーメンテで永遠に使える船外機はありません。

耐久性の高いHonda船外機でもメンテナンスは必要です。

さて、消耗品や劣化したり錆びたりした部品をことごとく交換した

BF90A2君、もうすぐ進水式ですね。

オーナー様が楽しく安全にマリンライフを過ごせるように

いつまでもいつまでも、またオイル交換とかメンテには行くので

長~く長~く好調を維持してね♡

応援しているよ~

 

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