HONDA BF9.9D1の修理の続きは塩噛みに泣かされました。
アイドル不調で入院していたBF9.9D1の修理の続きです。
ご依頼のあった他の部分の点検や消耗品の交換を始めます。
まずはエンジンオイルの交換。
来たとき、試運転のために450mlぐらい足したので、
きれいに見えます。
この姿勢でオイルを抜くと、ボディーに垂れません。
オイルフィルターは錆びているので、穴が開く前に交換・・・
ギヤオイルを交換します。
あれ?ネジがユルユルです。
・・「あ・ああぁ・・・」思わず脱力感のある声が漏れます。
白濁しています・・・かなり・・・・。
仕方が無いので、ご依頼の無かったギヤケースの点検を
せざるを得ません。(泣)
ギヤケースをはず・・・はず・・ボルトがほとんど
塩噛みで緩みません。
トーチでボディーが変色するまで、炙ってやっと・・・
白い粉を排出しながら、何とか折れずに1本緩みました。
この初期型のD1は、ステンレスのボルトだったので
電気腐食や塩噛みでネジが固着します。
(現在はメッキ+青い秘密塗料のボルトになっていて、
ほとんど固着しないです。)
生のステンレスのボルトが折れて再生で砕くとき、高級ドリル刃が
大変痛むので、何とか折れないように祈りながら作業します。
ここも、長い時間をかけて、最後は変色するまで炙っては緩め、
炙っては・・・
を繰り返し、さらに1本緩みました。
これを繰り返していきます。
インペラー交換したことがあるという話だったので、安心して
いたのですが・・・
(D1タイプのオーナー様は、グリスなど塗ってからボルトを締めてください。)
最後に残った1本は手ごわく・・・・折れてしまいました(悲)
仕方が無いので、再生します。
ブランドドリル刃が、ステンレスボルトと戦います。
「頑張れ、頑張れ」
ああ、切れ味が、ブランド品でもすぐに鈍くなっていきます。
大嫌いです、ステンレスボルト!!
でもケチって安物を使うとセンターに穴が開け難いので、
仕方ありません。
このあと、このUSA製のキットの中のタップでねじ山を
再生し、部品を入れてやっと完了しました。
ギヤケースはずすだけで、どれくらい時間が掛かったのか・・・
で、やっと圧力テストに入れます。
段階を踏んで、最後は多めに・・・
「あれっ」高圧力をキープしています。
視認でも、漏れはありません。
マイナス圧力も確認する?
たぶん、問題はない?
結論ですが、ドレンボルトがユルユルだったので、
そこから入ったのかもしれません。
前回ギヤオイルを交換されたとき、締め付けトルクが
大幅に不足していたと思われます。
さて、部品を手配しました。
続きは、部品が入ってきてからです。
明日は、出張修理でBF135A4君がお相手です。
雨が降らなければいいのですが・・・・
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