HONDA BF50DK2でホールショット!!
皆様ご機嫌はいかがでしょうか?
先週私は、S様のご依頼で日産ウイングフィッシャー21(初期型)の
HONDA BF50A → BF50DK2のエンジン換装に遠方まで
いってきました。
S様は数年前より、ギヤケースの修理など時折お立ち寄り
いただいて、いろいろご相談や修理のご依頼を
いただいていたのですが、最近はPTTの修理のご相談を
受けていたのですが、修理をせず、新型に載せ替えとなりました。
リモコンやハーネス類はそのまま使えるので、安くつきますし。
(今回はタコメーターは交換して、PGMインジケーターの追加を
しました。)
BF50DK2はEFI化しただけではなく、以前のBF50A,A2,A4とは全く別物の
ように大部分変わっております。
まずギヤケースですが水中抵抗の最適化などで
スピードアップや、とくに高速旋回時の性能が大幅に
アップしています。
キャビテーションプレートは肉厚が厚くなって耐久性が向上し、
スプラッシュプレートも大型化されて、水しぶきが上がらないように
叩き落してくれます。
パワートリム&チルトも材質変更で係留時の耐久性が
向上していて・・・
BF50A → BF50A4進化時にネガティブトリム角も
大きくなって発進時の性能が向上していました。
その他、インテークの樹脂化、エンジン内部アノードが
外から簡単に交換できるようになったり、
トップクラスの発電量のオルタネーターを搭載していたり、
クルーズ領域(50~80%の回転数)でリーンバーン運転をして
燃料を大幅に節約したり・・・その他、多すぎて書ききれません。
で、最大の魅力はHONDAの誇る加速装置の
「BLAST(ブラスト)」!!
この加速装置のすごさをオーナーは試運転でいきなり
体験していただくことになって・・・
換装が終わり、マリーナさんより出航・・・
いきなりアスタン(後進)で「ブ~ンンンンンン」と
吹け上がり、操船していたオーナー様ビックリされて、
「同じ50馬力でこんなにパワー違うなんて」と、今までの癖で
ぐっとレバーを倒してしまったようでした。
運転替って私が、風が強かったので、島影を目指して、
慣らしをかねてゆっくり走っていきます。
島影まで来たので、プロペラが合っているのか、
ほんの少しWOT(全開)で走ってみます。
スピードが乗ってきたので、トリムを蹴り上げます。
58130-ZW4の、 11.1×13で5700~5800rpmとなり、
まあまあ、いい感じです。
オーナー様も納得!
今までのBF50Aは11-1/2×12で合ったとのこと。
それより、驚かれていたのは、
「運転1名、後部に3人乗りでプレーニングに入った」
ということ。
このボートは陸上保管ですが、過去に船底を塗ってあります。
で、もともとWing21/BF50Aの組み合わせはアンダー気味なのですが、
同じように乗ると、1名船首方向に行くとかしないと
なかなか立ち上がらなかったようです。
それがこのBF50DK2は、何事も無かったように「フッ」と
BLAST効果で立ち上がります。
オーナー様もう一日いろいろとプロペラを乗り比べされ、
ECOmoモードが使いやすい
58130-ZZ5の、11-1/2×12に決定されました。
(このZZ5ペラはBF50Dの登場時に新開発された高性能なPROPです。)
私も、そのほうが中速にて使いやすいように思います。
一瞬でプレーニングに入るようになったWingFisher21/BF50DK2!
ホールショット抜群です!!
このようにパフォーマンスでお客様 を驚かせ、喜ばせてこそ
HONDA船外機らしさを乗るほうも、売るほうも味わうことが
出来て幸せがいっぱいというものです。
さあリニューアルしたS様のWingFisher21!
これからはジギングでメジロをもっとたくさん釣ってください。
「ああ、気持ちいい!」
私は今から、下取りしたBF50Aの整備をするとしま~す。
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