HONDA BF15D3の修理です。
皆様、ご機嫌はいかがでしょうか?
すっかり涼しくなっていましましたね。
1週間ぐらい前にFM OSAKAで「君がいた夏」が♪かかって、
気分も秋にチェンジしましたワタクシであります。
さて、有名ショップさんより修理の依頼が入りました。
大変お忙しいお店なので、バタバタなので、重症のBF15D3の修理をお願い
したいと・・・。
お仕事をいただきまして有難うございます。
重症の原因は、少し前にもあったバーチカルシャフトの固着です。
インペラー交換時に、耐水グリスを塗らずに組んだりすると、
まれに固着することがあります。
前回はここで、うんともすんとも抜けず、パワーユニット
全バラになったのですが・・・
苦戦の末、今回は抜けました。
オイルシールの手前、あぶったり出来なかったので、
前回より軽症でありました。
ああ、楽できました。
と、思いきや・・・・・・・「ぎゃぎゃぎゃああああああ」
エンジンオイルのドレンボルトがグラグラです。
オイル交換時、毎回パッキンを変えないと、オイルがにじみ出るので、
増し締めして・・・ねじ山を壊されています。
正規のOリングにナイロンワッシャを併用されています。
ねじ山が壊れての工夫をされていたのかも・・・
ねじ山を切りなおして、修正します。
この修正セット、高いんです(泣)
でも、もともとのドレンボルトが使えないと不便だと思うので、
出来る限りもともとのサイズで修正します。
あまり、したくはありません、これ・・・・
エンジン内部アノードも確認・・・・
とろーり溶けていて、半分も残っていませんでした。
全部なくなったら、その次は本体が溶け出して・・・
アノードを交換しないのは、自殺行為です。
当然、新品と交換しました。
陸上保管の方でも、4~5年ぐらいで交換してください。
海上保管の方は・・・毎年~2年がベストです。
右が付いていたサーモスタットです。
開いたまま・・・チーン♪ 南無阿弥陀仏~
温度管理のされないエンジンの燃費は最悪だったと思います。
よく壊れずに持ってくれましたBF15D3・・・
「辛かったね(涙)」
無条件で新品と交換します。
タペットも詰まっていたので、調整をしました。
調子が良くなるでしょう~
グリスを入れると、中に入っていた海水が大量に出てきました。
危ない、危ない。
この海水が内部で固体に変わったら・・・・
左右に転舵出来なくなって、直進しか走れなくなります。
定期的にグリスアップをしてください。
なんとか夜になって、試運転までこぎつけました。
問題解決です。
あと少し、修理する部分があるのですが、大体出来たので
ほっとします。
ああ、そうそう、ギヤケースは全部バラバラなったので、
圧力テストをしましたよ。
あと、BF2D6の重症とM3.5Aの軽症のエンジンと、
またまたBF90AYのギヤケースは、修理するかどうか、
返事待ちです。
このギヤケース、少し前に書いた、
「バックに入らないまま売られた」BF90Aのやつです。
実は売られずに、残っていたようです。
う~ん、クラッチとべべルRの交換と、
シフトのリンクの調整になりそうなので、
シム調整も入りますし、
少し高くなりそうなので、悩んでおられます。
私も限界まで安くしているので、これ以上は無理です。
ああ、お金持ちにはなれそうにありません・・・(笑)
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