HONDA BF130AXが完全に直って気持ちよく走りました。
みなさま、ご機嫌はいかがでしょうか。
先週からのBF130AXの高圧燃料ポンプ、その他の修理の続きです。
あっと、この「2006・・・」というのは、このエンジンの年式では
ありません。
BF130Aの部品などのご注文の際、年式を尋ねると、
「2006年式です」と答える方、意外と多いのですが・・・
2006年の排ガス規制を早々とクリアしてるんですと、
自慢しているステッカーなのです。
ちなみの今回のお客様のは1999年式でした。
この、1999~2005年ぐらいのBF130AXは大変多いです。
そして、日産艇以外の場合も多く、Y社艇、S社艇、海外艇など、
新艇時からセットされているケースも大変多いです。
当時、世界初の100HPを越えた、電子制御燃料噴射の画期的
だったBF130A/BF115Aは、引っ張りだこだったのです。
ギヤケースは先輩のBF90A/75Aと共通だったのですが、内部のギヤの
歯数(ギヤ比)が違うので
内緒でBF90Aのギヤを組んでチューン・・・・・
私は、やりませんでしたけど。
2.3リッターなのに75/90と同じ13インチダイヤのプロペラなので、
いまUSAで流行の、私も好きな、
ホイールスピンしながら「ムムムムウムッ」と加速していきます。
今日の試運転でも、体感できました。
あっと、話を修理に戻して、
サーモスタットは・・・・当然交換しました。
お隣のご友人のより、燃費が悪いのですがと言われて、
ご友人のは1.6リッターなので、2.3リッターなので、燃費は
当然悪いとお答えしたのですが。
これも、原因のひとつだったと思われます。
全部の修理を終えて、前回からご相談を受けていた、
以前より、リモコンレバーをかなり倒さないと加速しない
と言うのを、改善しようと・・・
このボート、もともとマーキュリーが搭載されていたのか、
リモコンがマーキュリーのものを使っていて、
でも、33Cリモコンをつなぐ為、変換キットを装着しています。
で、長さの調整が甘くて・・・さらにケーブルも延びています。
ねじ山が大量に余っていて・・・
短時間でできるので、改良させていただきました。
なにをしたか、わかるかな?
ナット(ロック)の分も長さを稼ぎたかったので、取ってしまい
かわりにロックタイト赤で緩まないようにしています。
いろいろご説明していると・・・このケーブルも・・・
ボートを中古で買ったときから、こんな感じだったとのことで・・・
イカっておられました。
全部終わって、最後に海上試運転です。
船体は有名なメーカーの、Vのきついタイプのボートで、
大変私の好みのタイプです。
昔から、シーレイのラグーナとか、
ベイライナーのトロフィーとか、
そういうタイプのボート、大好物です。
エンジンはボートにベストマッチしていて、
加速もホイールスピン気味に比較的高めの回転を維持しつつ
つるつるつるっと前に出ていって、あっという間にプレーンに入り、
そこから少しトリムアウトしてやると、さらに加速をしていって、
ハンドルを切ると、深いVハル特有の、戦闘機が急降下に入るときの様に
「グイッ」とバンクをしながら、2次元のドッグファイトさながらの
8の字走行、クルクル、ツルツル痛快な走りをしてくれます。
試運転を忘れそうです。
リモコンケーブルの調整も、うまくいったようで、
レバーの動きに素早く反応するようになり、楽しいリモコン操作に
なりました。
楽しくなければボートや無い。
BF130AX君、完全復活です。
楽しいボートに生まれかわりました。
オーナー様、お願いですから、ボート売ると言うのは、やめてください。
(たぶん不調、不調といろいろあって、楽しくなかったんでしょうか?)
こんなに走りが楽しいボート、意外と少ないですよ。
何と言っても、カッコいいですし・・・
私がほしいぐらいと言ったのは、本音で~す。
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