HONDA・BF2DK2の水没修理機が入ってきたので、修理する。
皆様、ご機嫌はいかがでしょうか?
先日は緊急出動で突然お留守をしまして
申し訳ありませんでした。
どうだったかと言うと・・・・・・
オルタネーターのボルトが緩んで飛び出してきていて・・・・
このベルトは外れていたものを、少しの移動が必要だったので
向きを逆にして応急に張り直したものですが、半分削れて
しまっているのが見えるでしょうか?
沖合いでオーバーヒートのアラームが鳴って、
低回転でゆっくり帰港されました。
ベルトで回しているサーキュレーションポンプが回らないので、
水温計付近が高温になったのでしょうか?
でも、漂流にならず運が良かったです。
近く、ワイパーと一緒に修理に行く予定です。
さて、BF2DK2が修理に入ってきました。
このオーナー様、緊急出動中にご来店されていたそうで・・・
ご迷惑をかけてしまいました。
隣県の、少し遠方からご来店です。
家の近くのお店に、電話で修理を依頼しても・・・・
ご縁がなかったとのことで、お気の毒です。
そうそう、お電話で思い出しましたが、私も電話で修理のご質問を
受ける場合がありますが、答えに困ることも多いです。
よく聞かれて困るケースですが・・・
Q1,「素人の私に修理できますか?」
会ったことの無い、ご質問者さまの「腕」がわかりかねますし・・・。
Q2、「エンジンが掛からないのですが、どこが壊れていますか」
基本、自分で見ないとわかりません。
Q3,部位の専門用語をご存知で無いので、質問に
お答えいただけなかったり、会話が成立しないとき。
「セルモーターのリレーは、動いていますか?」
「えっと、何色のやつですか」
「・・・黒ですが・・・セルモーターにくっついていて・・・」
「セルモーターって、何ですか」
「・・・エンジンをかけるときに・・・・・・・・」
この場合が、一番つらい、本当につらいです。
さて話を戻して、このBF2DK2ですが、プロペラが固着して
回転しません。
お客様は過去に船外機を水没後、クランクやキャブレターの
水没処理はご自身でされましたが、クラッチ付近は
されなかったとのことで、しばらくは動いていたとのことです。
水没したとき、クラッチ付近に海水が入って場合、
構造的に抜けることは無いと思います。
なんと、クラッチ内から導かれているブリーザーホースから、
茶色い粉が噴射した形跡が・・・
どんどん、ばらしていきます。
お客様の管理がいいので、ボルトが錆びておらず、
楽をさせてもらえます。
「工賃サービスしないといけないな」
使用毎にCRCなど、各部に塗っていたとか、
感心で有り難いです。
クラッチアウターとベアリングは、こんな感じです。
ベアリングは海水で錆びて、まったく動きません。
クラッチシューですが・・・「ああああああああっ」
上が、付いていたこのエンジンのシューです。
下が、他のエンジンのものです。
ベアリングが固着したので、クラッチアウターが
回転しないけど、シュー回転するので・・・
削れて、全部無くなってベースが擦っています。
クラッチアウターも当然、ボロボロです。
クラッチハウジングを磨きまくり、程度を確認します。
海水が入っていたので、電気腐食でガタガタです。
とくにCクリップの掛かる溝が・・・
どうしてもと無理して使うか・・・
この部品、¥3,400-です。
長く使っていただくため、泣いて馬謖を斬る・・・
いや、そんな大げさなものではありませんが、
ここだけ「いつ壊れるか、知りません」と
いう訳には行かないので、ハウジングも交換します。
中古部品も検討しましたが、ハンドルのストッパーが
おおむね磨耗しているので、NGです。
さて、パーツを手配いたしました。
予定の予算にハウジングだけプラスになってしまいました。
部品が届いたら、あとは組むだけで~す。
ウチの2馬力くんが、お世話になっております!
修理の様子がよくわかり嬉しいです(^^)
これからは水没しないように注意します。。
永く楽しみたいので、心ゆくまで修理をお願いします。
楽しみに待っています!
コメント有難うございます。
作業は完了いたしております。
計算が終わりましたら、完了のお電話を
させていただきます。
この度は作業のご依頼をいただきまして、誠に
有難うございました。