HONDA BF75A1とBF225AK3の点検整備とアレ!
皆様、ご機嫌はいかがでしょうか?
昨日のワタクシは、早朝から出張点検修理へ
新しい相棒のCR-V(RD-7)君の心臓にはVTECが付いているので
追い越しがさらに楽になりました。
本当にVTECは素晴らしい機能です。
ほとんどモーターのような感覚でビュ~と。
朝夕の、ワンボックスで、人がいろいろ乗っているヤツに
後ろからアオられても、一気にダッシュで逃げられます。
和歌山なのに道路わきに雪がたくさん残っています。
そういえば先日、和歌山の高速の多くが通行止めだと
ラジオで言ってました。
いまだに残っているところを見ると、かなり降ったのですね。
で、予定より早く着いて、作業に入ります。
まずはHONDA BF75A1の修理です。
CDIユニットを交換します。
これはオーナー様よりのご依頼です。
CDIユニットの交換が数分で終了し、ご依頼の目的は達しましたが、
簡単すぎて仕事をした気にならないので、サービス残業、いや作業します。
サースタットを点検しようとカバーを留めているボルトを
緩めようとしますが・・・上のは緩んだのですが・・・
下は、びくともしません・・・というか、無理に緩めると
折れそうです。
あきらめます。
これを折ると、この下に続くウオータージャケットカバー全部を
はずさないとネジ穴修正できないのですが、
このボルトが緩まないぐらいなら、下に続く10本ほどあるボルトも
何本かは折れるでしょう。
サーモスタットは2~3年おきに点検、交換しましょう。
そして緩めたボルトには耐水グリスやシリコン、ネジロック剤
等を塗って塩噛みを防止してください。
艦隊勤務の掟です。(敬礼!)
緩んだ上のボルトだけ、耐水グリスをぬって再度締め付けます。
昔、意地になって確認して、3本も折れて
半泣きになりました。
翌日もタップとかヘリサートもって現地へ・・・(悲)
ボルトの折れを覚悟する場合、エンジンをはずして持ち帰る
決心が必要です。
スロットルの開き具合を注視していると、全開になっていないような・・・
スロットルケーブルを確認すると、指定位置より
ずれていたので修正します。(写真は修整後)
(不許複製・・ですがお許しください。ダメならご一報ください。
すぐに削除します。)
下側も規定通りに調整しました。
調整して、緩んだ長年の伸びた分は反対側で調整しておきました。
調整が済んだので陸上試運転します。
今回はスパークプラグもそのままですし、キャブレターも
掃除をしていませんので、アイドルrpmはほんの少し高めに
しておきました。
さて、いろいろしているうちに1.5時間ほど経っていました。
作業を終了後、次の目的地に移動します。
昨年進水したBF225AK3の点検整備です。
ピカピカの「225」デカールの「2」に
隣のボートのステンレス日よけワクが映っていますね。
パソコン診断します。
総運転時間がまだ37時間でした。
そのうちアイドリング(エンジン掛かっているがクラッチつながらず)22.5時間です。
そしてトローリング(デッドスロー)が2.5時間。
それ以外(低速~高速)が12時間でした。
全開はゼロ。
で、12時間の移動走行のうち、8.5時間がエコ運転の
リーンバーン運転(希薄燃焼運転)をしていました。
実に走行中の70%もリーンバーン運転なのですね。
お客様、すごくうまくHONDA船外機を使っておられます。
うれしくなりました。
下の写真は、パソコン診断機のインターフェイスをつなぐカプラーですが、
BF225AK3になってから、すごく辛くなりました。
つなぐのも一苦労ですが、一旦つないだら、カプラーを
はずすとき地獄です。
何とかA6とかの時代のように何も気にせずつながるように
してほしいのですが・・・
ひょっとして、BF225AK3でパソコン診断しているのは
世界中でワタシだけ?
(いやいや、そんなことは絶対無いです(笑))
ギヤオイルの交換は、ちょうど初回点検ぐらいの感じになりましたか?
まだきれいですが、初回は早目がよいですね。
スラストワッシャーにラインの巻き込みは無です。
新しいグリスを塗布します。
私はいつも、エンジンオイルの交換は、
大部分を吸引で抜いて、その後に陸置ならドレンボルトを
緩めて残りのオイルとともに沈殿物を抜きます。
オイルドレンのカバーには、不思議な穴があります。
不思議なカバーの穴をトレイのような受けの下にある
突起に突っ込みます。
一般のユーザー様は、こういうようにすれば
エンジンオイルを抜きやすくなるように設計されています。
私?
ワタシはしません。
ほとんど上から抜けているので
下からは直接小さなお皿で受けています・・
全部下から抜く人向きです。
下抜きの人は7リッター以上抜くので、大きなバケツで受けてくださいね。
各部グリスアップします。
グリスニップルが上を向いているので、油圧操舵機を
そのままでグリスを挿せるようになりましたね。
昔のはどこのも、真正面で・・・大変でした。
たまに、自分でメンテするというオーナー様が
「グリス・・・挿したことない」と言われますが、
ワタクシ、大きなエンジンでは1回で
缶コーヒーの250ccの1本分ぐらい使うことが多々ありますよ。
船外機は胴体=排気管なので、熱の影響を受けやすかったり
水に流されたりするのでしょうか?
なんせ、グリスは買っても買っても大量に無くなります。
そうそう、昨日も「首を振らなくなった船外機の修理」の
相談を受けました。
長年放置の末、グリスが入らなくなったら、分解するしかないです。
グリスガンは必需品です。
自分でメンテナンスする人は、絶対に買ってくださいね。
さて、最後の確認の試運転です。
新しいエンジンなので当たり前ですが、一発始動で
調子は絶好調です。
各部チェックし、リモコンケーブルが1~2ミリ伸びていたので
詰めておきました。
最初に伸びること、あるらしいですが、
確かにちょくちょく見かけます。
特に今回のボートは電子リモコンだったので、
きっちり調整しておきたいです。
そうそう、遠方の業者さまからBF80Aが決まったと
うれしいメールが届きました。
ユーザー様、他社90馬力と迷った末の選択だとか。
ありがとうございます。
そう、スポーティーな走りを望むときも
ぜひ、HONDA船外機を選んでください。
全開まで一気に、モーターのようにブインブイン回ります。
耐久性もあります。
F1とか、レースが大好きの会社ですから~
(今年のボートショーブースでは、アレも展示されるようです。
アレです、アレ・・・みんな大好きな・・ああっ、これ以上は・・・・・)
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