HONDA BF50Aのフルオーバーホール4
皆様、ご機嫌はいかがでしょうか?
今日は雨が降って寒いです。
修理スペースは本格的なストーブは危険なので、
小さい電気ストーブしか有りません。
今日も、ツナギの中に作業用インナーとヒートテックで
頑張ります。(すでにモコモコですわ)
先日、過去に修理をさせていただいた方よりお電話が
有って、以前30km/h出ていたスピードが25km/hしか
出なくなったので、診てほしいとのことで・・・
う~ん、一番難しい問題です。
過去のカルテを確認すると、平成26年1月に
圧縮の不良でバルブをOHした〇〇〇9.〇A3でした。
約2年前ですね。
このエンジンは2007年製造でした。
当時の記録では1番の圧縮が「6.5」で、
2番が「9」なので、シリンダーヘッドを開けて見ると
錆びていて、燃料タンクに入っていた水が原因と
推測したとあります。
8年前のエンジンなので、徐々にパワーダウン
してきたのでしょうか?
クランクやピストン、リングは手を入れなかったので、
フルオーバーホールしたらパワーが戻るかな?
最高回転数の推移の
(たとえば、30km/hの時代は5500rpmだったが、
2年後は25km/hで同じ回転とか、もしくは
5000rpmになっているとか)
情報が有れば、非常に助かるのですが、
コンパクトクラスでは、無理なお願いですね。
スイマセン・・・
さて、BF50Aのフルオーバーホールの続きです。
パワーユニットを載せます。
ほんの少し、船外機らしくなってきた?
オイルケース、ウォーターチューブ等をつけて、
胴体をセットしていきます。
そうこうしていると、お得意様のお取引店さまが来店。
先日販売していただいた発電機ですが、購入者様が
「初めはエンジン掛かったけど、2回目から掛からない」
と持ってこられたので、診てほしいとのことです。
各部チェックをしていくと、
「あちゃ~・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
エンジンオイルの入れすぎが原因でした。
2人で唖然とします。
このHONDA発電機はキャップを開けても漏れないギリギリが
上限です。
オイルの量は250ccですが、倍以上はあったような・・・
オイルを抜いたり、掃除したり、試運転したり大変でした。
昔はBF2Dでもこのようなケース多く有りました。
通販で他店で購入されて、このようなケースで持ち込まれ
「このBF2D、オイル入れすぎですよ」と診断したら、
保証書をすっと出され、
「無料で直してくれるんでしょう」
と言われて全身の力が抜けたことがあったり・・・
保証は、製造ミスとかの場合だけですから。
取り扱いミスの発電機の復旧で中断した
BF50Aの作業を続きに戻ります。
この時代のここのボルトは、私の嫌いな生のステンレスです。
(現在は全てのモデルで使用されていません)
なので、電気腐食と侵入した塩水でネジ穴がガサガサですので
修正します。
パワートリム&チルトは、最後は規定量まで
オイルを入れて、エア抜きをします。
ここのアノードも新品に交換しておきます。
ギヤケースをつけて、おおむね完成してきました。
あと残るのはバルブクリアランス調整と
これだだけとなりました。
はずす前の時点で問題ないという話だったので、
そのまま付けても問題なく動くでしょうけれども、
自分でチェックしないと気がすまないので、
バラバラにします(嬉)
今日中に試運転までいけるかな?
明日は臨時休業となります。
ご迷惑をおかけするかも知れませんが、
ご了承ください。
28日(土曜日)は通常営業しております。
宜しくお願い申し上げます。
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