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Honda BF2DHの納品前セットアップとBF90DK0の再販前整備

皆様、ご機嫌はいかがでしょうか?

先日、本社から送ってきました。

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HONDAアクセスさんから販売開始した防災セットだそうです。

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非常用の食料や水(7年保管可)簡易トイレやポンチョ、カイロ、

手袋、マスク等々が入っています。

乗車時の震災非常時や積雪で閉じ込められたようなケースを想定している?

社用車(CR-V)に積んで置くようにとのことでした。

これで私も、何かのときは生き延びることが出来ます。

大型のボートに積んでおいても役に立ちそうですね。

http://www.honda.co.jp/ACCESS/drive/bosai_anshin/

ご興味のある方は、どうぞ覗いてみて下さい。

梅雨の真っ最中とはいえ、季候はボート遊びにはベストシーズンなので

お客様のご来店が非常に多くなってきております。

有難う御座います。

Honda BF2DHのお渡しも増えております。

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(奥に写っている分解中のBF2D6は下取りしました。

整備してまた再販します。)

忙しいので箱のまま「ハイッ」てお渡ししたいところですが、

きちんセットアップしてから納品しないとお客様に

ご迷惑を掛けてしまう可能性が有ります。

離島など近所にプロショップが無い場合は通販で

購入することになりますが、以下のセットアップは

がんばって自分で実施してください。

まず、きっちり250ml計量してエンジンオイルを注入します。

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絶対に、絶対に、きっちり量って入れてください。

適当に注入して入れすぎると、燃焼室内やバルブが大変汚れて

不調になる可能性が高いです。

次にガソリンを入れます。

出来れば写真のように入っていく燃料を目でみながら入れてください。

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携行缶から直接「ゾウの鼻」ノズルで入れると

内部が汚れていた場合、ゴミや錆の粉や水が入ってくのが見えず、

「新品船外機ハカイダー」に変身です。

2台目購入者の方でたまにおられます、ハカイダーさん。

ご注意下さい。

空気抜きのエアキャップが、きちんとエア抜きの機能が

出来ているか確認しましょう。

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視認または緩めたときの「プシュー」音で確認です。

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燃料コックを開けて、レバーの動きやガソリンの漏れを

チェックします。

もし、見落としたなら、半分は造ったメーカーの責任で、

あと半分は私の責任です。

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ここ、白く塗ると見易いです。

一旦無負荷(水に漬けず)BF2DHを始動させます

水無しでの運転は30秒程度にしてください。

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10分間運転して排気熱でプラスチック部品が溶けて

持ち込まれたBF2D6を修理したことが有ります。

空中は排気の抜けが良く調子が良いのが当たり前なので、

実際に使う水の中でアイドリング回転を最終調整します。

(納品前セットアップ)

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ぶんぶんぶん・・・・・

空冷なので、すぐに暖気が終わります。

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手を下側にかざし、生暖かい空気が感じられたら、

アイドル調整開始です。

規定回転数はアイドリングで2000rpmです。

工場の空調の方が良かったのか、少し低くなっています。

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デジタコをお持ちでない離島などの方は、

下げすぎるとエンスト多発、

上げすぎるとプロペラが回りだしますので、

どちらでもないちょうど良いあたりを探ってください。

ほんの少し回転を上げた後、スロットルグリップを手から離し

急激に回転を落としてもエンストしなければ、まあまあです。

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ベースアイドルスクリューを回して、微調整をします。

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たまに、パイロットスクリューも微調整することも有ります。

規定回転バッチシです。

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最後にキャブレターのフロートチャンバー内のガソリンを抜き、

お引渡の準備完了です。

お次は業者さまのご依頼のBF90DK0の、販売前の整備のです。

Honda船外機は低重心化の為に、ずっと昔からフライホイールが

シリンダーブロックの下側に付いているんです。(BF75~BF250)

皆さん、知ってました?

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整備のためにブロックを外したついでにフライホイールを

再塗装します。

吸気系のスロットルボディーやインテークマニホールド、

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エレクトリックエアコントロールバルブなどを

きれいにしていきます。

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エンジン内部アノードの交換のついでに、

ウォータージャケットカバーの塗装の荒れている部分を

タッチアップ修正しておきます。

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アノード(防食亜鉛)は当然新品に交換。

再販前の整備ですか当たり前です。

頭がジオングのように外れている今のうちに

タペット調整をしておきます。

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ウ〇コ座りでバルブのクリアランス調整するなんで、

楽をしました。

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高性能な高圧縮の船外機の場合は、必ず

スパークプラグの交換時には

「かじり止めグリス」を塗布してから締め付けてください。

塗らずに締めて、次に交換するとき外れず「ポキっ」・・・

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多分前のオーナー様、この高圧側の燃料フィルターは

一度も交換しなかったと思います。

真っ黒ですわ・・・

当然、交換!

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ベーパセパレーターの燃料クーラーに

パッキンの変形を発見しました。

見なかった事にもできず、分解整備します。

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幸い、発見が早かったからか、軽い症状だったので

簡単に直りました。

良かったです。

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首が直立しました。

なんとなくジオングに見えてきました。

このあと夕方になりお電話も掛かってこなくなって

じっくり修理に取り組めるようになったからか、

久ぶりに「サービスマンズ・ハイ」になってしまい、

家に帰るのを忘れて、気が付けば深夜・・・

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途中、写真を撮ることも忘れて、

ほぼ組みあがっておりました。

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家に帰ったら、餌の時間が遅くなった猫ちゃんに

激しく怒られた、私だったのでした・・・・・・・・・

 

 

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