BF90DK0のパワートリム&チルトを修理したぁっ!
皆さま、ご機嫌はいかがでしょうか?
お盆休み前に依頼を受けていましたが、雨天でずっと延期していました
BF90DK0の修理に行ってきました。
2011年の夏に買っていただいたのでちょうど10年ですね。
はじめは陸上保管だったのですが、途中から係留されています。
「トリム&チルトが動かない」とのことで・・・
センターのシャフトから、ダダ洩れです。
「最悪の場合、パワートリム&チルト(PTT)を外して持ち帰るので
上架費、マリーナ宿泊代、2度出張修理で高額になる」とは
伝えていました。
状況をお電話で聞いて、
「うまくいけばその日に終わる可能性も少しある」とは
思っていましたが、なんとかなるかもしれません。
あとはうまく分解できれば・・・・・・・・・・・
ブログでは一瞬ですが、2時間半ほど悪戦苦闘して
ようやく外れました(疲)
これを外すだけですよ・・・
係留保管の塩噛みにはたまに、えらい目に合いますので
舐めたらいけません。
このPTTは確か「ショーワ」というメーカー製で
ほとんどの船外機メーカーが同じショーワの物を採用してたはずです。
なので、この部分では、どこの船外機でも耐久性には
あまり優劣は付かないと思います。
左が今外したやつ、右が新品です。
「オイルシールだけ交換すればいいのでは」という方、
たまにおられますが、以前何度か他社船外機で、
シャフトを再利用して、すぐに漏れたことあります。
特に今回は係留保管で、上架で近くにマリーナさんに
お世話になっていますので、漏れて再度上架したら、すぐ部品差額超えます。
また、係留保管ではシャフトが傷付いたり錆びているものが意外と多いです。
ちなみにHondaは上記のシャフト/キャップアッセンブリーのみで
バラの部品設定はありません。
(再使用なんて論外と言う事かな?)
係留は塩分の結晶や傷のついたシャフトが伸び縮みするからか
故障の確率が陸上保管より高いですね。
ちなみに陸上の方も安心せず、上がったらこの部分は念入りに
真水を掛けて塩抜きしてくださいね。
現地で分解できなかった場合、修理時間を稼ぐために
持参していた「リビルドPTT」を使わずに済みました。
組み終わったら、伸び縮みさせながら作動油を補充し、
エア抜きをします。
思ったよりたくさん作動油が抜けていたようです。
ピンの取付けのついでに、グリスをたっぷり
塗りました。
ここはプラスチックのカラーが入っているとはいえ
数年おきに外してグリスを塗りたいですね。
このスラストレシーバーにも、定期的にグリスを
塗布してください。
でないと、左右のトリムのシャフトの先端がキノコの傘みたいになって
分解できなくなりますよ。
マリーナさんで下架してもらう前に各部チェックしていたら
錆を見つけました。
「錆びを見つけたら、ペンキを塗る」のは
艦隊勤務の掟です。
錆びたら塗る、錆びたら塗るを繰り返し、
長持ちさせるのです!
朝に上架して、お昼には「完了」とメールしたので
オーナーから「もう直ったのですか」と
驚きの返信が入りました。
思ったより心配させていたのかもしれませんね、
申し訳ございません。
さあ、良い魚が釣れているようです。
残りの夏を満喫してくださ~い。
お教え下さい。PTT本体を降ろさなくても真ん中のピストン?は上に抜けるのでしょうか。
多分抜けると思いますが、問題はキャップを回せるかだと思います。
私は、そのためにわざわざ片側のブラケットを外して本体全部を外して持ち帰ることも多いです。
写真ではブラケットが付いたまま作業されていたので質問しました。
ブラケットを外すと作業時間も大巾に延びそうなので助かります。