Honda BF90DK0の定期点検でした。
皆様、ご機嫌はいかがでしょうか。
先週、琵琶湖でありましたトーハツさんの技術講習会に
呼んでいただきまして、参加してきました。
最近、Tohatsu船外機の修理が増えてきたので
こういった技術系の講習は大変助かります。
そこで、「アノードを掃除するときはステンレス製の
ワイヤーブラシを使うこと」と教えていただいたので
早速、翌日購入しました。
偶然ですが、今まで使っていたものも
ステンレス製だったようです。
進歩して、新しい技術がどんどん船外機に加わりますので
こういった講習会は、自分が最新技術に付いて行く為に
本当にありがたいものです。
西日本営業課の皆様、また呼んでくださいね。
さて、またやって来ました・・・
Tohatsu MFS2B用の「例のキャブレター」です。
燃料ホースの抜け止めバンドすら、取付できません。
(キャブ本体とのホースの隙間がほとんど無い為・・・)
うまくセットできないのでと持ち込みされましたが、
申し訳ありませんと断りました。
このキャブレター、私はうまく調整できません。
(Tohatsu 純正品なら、現時点100%出来ております)
説明書が付いていたので読んでみると
①「メインジェットのセッティングは1度で決まることはほとんど無いと
思ってください」と書いてあります。
さらに、
②「スロースクリューの調整をすると、アイドリング時や全体の
回転のボコツキが改善されます。スロー調整で改善しない場合は
メインジャットを交換を行ってください」ということらしいです。
③バイクパーツ店でいろんな番手のメインジェットを買ってそろえておくようにとも
書かれています・・・・
弊社では次回以降も、この「外国製らしき」キャブレターの持込での調整依頼や
取り付けは店頭でお断りしたします。
ご自身でするか、他店でお願いしてみてください。
さて、先週の土曜日はBF90DK0の定期点検に行って来ました。
このエンジン、2011年に買っていただいたので
今年で8年目ですね。
購入後5年ぐらいギヤケースを外さなかったので
エクステンションのところでスタッドボルトが固着し
取れなくて大変だったことありましたが、
それ以外はノントラブルで来ています。
今回はオーナー様の船底塗装作業に合わせて
上架点検です。
スパークプラグを交換します。
4気筒共きれいに焼けていますね。
焼け具合や乗られる頻度を考えて、指定のイリジウムプラグから
安いニッケル(ノーマル)プラグに変更しました。
ダイレクトイグニッションのカプラーには
防水を期待してコンタクトスプレーを振っておきます。
低圧側の燃料フィルターを交換します。
8年目初めてです。
高圧側の燃料フィルターも交換です。
プレジャーでも8年も使うと真っ黒ですね。
BF90Dにはサーモスタットが2種類入っています。
ここのサーモスタットは小石を噛んで、微妙に開いていました。
サーモスタットの全開温度は50℃と60℃と
違いますので、取付箇所を間違えて入れないように!
オイルフィルターも交換。
ギヤケースのアノードも交換。
ここは8年目で初めてでした。
水管、シフトシャフト、カットレスベアリング(ブッシュ)も
下からのぞいて異常が無いか確認します。
途中、オーナー様が、ボート購入時から付いていたが
ほとんど使ったことがないという他社製船外機を
取り外すと言われたので、お手伝いします。
(隣に付いていて、作業の邪魔だったので、ラッキー!)
四苦八苦してうまく外せましたが、
思ったより時間が掛かってしまって、
時間を稼ぐため、お昼を抜いて作業します。
係留保管ですから、たっぷりグリスを注入しておきます。
ここもたっぷりグリスを入れておきます。
他の部分ににも、グリスAを塗布します。
リモコンケーブルの長さをチェックします。
調整が不要なほど、きっちり決まっていました。
さて、作業が終わりましたので、陸上試運転を実施します。
↓動画です。
完成です。
エンジンオイル/ギヤオイル以外の、交換した
消耗品です。
エンジン内部のアノードは、昨年交換済みですので
今回は交換しておりません。
来年交換かな。
インペラーは昨年交換済みで、見積もりに入れていなかったのですが
オーナー様の依頼で今年も交換です。
毎年点検をさせていただいていると、消耗度合いが
わかってくるので、毎年交換→隔年交換に変更したり
スパークプラグをイリジウム→ニッケルに
変更することがあります。(消耗が激しいので
ニッケルプラグ→イリジウムもあります)
時間をかけてお使い方や頻度がわかるというものです。
BF90DK0君、900時間ほどになりましたが、
ほとんど新品みたいな感じですわ。
今年もいっぱい釣って下さ~い。
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