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ミスとギヤケースの修理(重傷)

皆様、ご機嫌はいかがでしょうか。

先日、失敗をしてしまいました。

少し前に修理させていただいたBF5Aのお客様より

「また症状が出るのだが」ということで再度お持ちいただいたのですが

そのとき、何度目かの試運転をしようとリコイルを引いたとたん

「バリバリ~」とすごい音がしたと思ったら・・・

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リコイルのギヤの歯がぶっ飛んでしまいました。

色々あるとはいえ、トドメを刺したのは私。

ご迷惑を掛けてしまいました。

申し訳御座いません。

あと、プラスチックに防錆潤滑剤をスプレーするのは

良くありませ~ん。

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ついでにとご依頼いただいたリコイルロープも交換。

BF5Aは、交換しやすかったです。

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再度お持込になった原因のキャブレターも交換。

直ったと思っていたのですが、症状が再発し、

(ニードル弁の可否の判断が甘かった?)

オーナー様の方よりキャブの交換をご依頼いただきまして、

助けていただいたような状況になってしまいました。

感謝申し上げます。

さて、レンタルボート店様より修理のご依頼があり、

BF15DK2とBF20DK2のギヤケースがやってきました。

(DK2なのでまだ買って頂いて数年?ひょっとして今年の??)

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BF15DK2はギヤオイルの白濁があるとのことと、

BF20DK2は海上での救助依頼があり、レスキューに行って

曳航して帰ってきたあと、点検したらプロペラシャフトが回らないとのことで・・・

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BF15DK2の方はバーチカルシャフト側のウォーターシールが

抜けていました。

バラすついでにプロペラシャフト側のシールと

インペラーも交換しておきます。

BF20DK2の方は確かにプロペラシャフトが回りません(泣)

なぜかスラストワッシャも付いてきていたので???不思議たっだの

ですが、外そうとしたら硬くて苦戦しました。

なぜか・・・・良く見るとプロペラシャフトがネジレています。

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(シャフトのスプラインが雑巾を絞るようにネジレているのがわかるでしょうか?)

かなり高速回転の状態で浅瀬を走って、岩にゴツん・・でしょうか?

で、中身はどうなったかというと・・・(悲)

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ギヤがバリバリに欠けて、ピニオンギヤなんか

歯がほとんど削れて無くなっています。

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砕けた破片を巻き込んだのか?

このボールベアリングは完全にロックして回りません。

交換の為、外します。

「あれっ」

先日、Yamaha船外機のギヤケースの中のシルバーがきれいと

言いましたが、知らない間にHonda船外機も

きれいなシルバーになっていました。

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いままではアルマイト処理の茶色だったと思っていたのですが、

勘違い?それとも、

材質も含めて処理も変わったのかな?

そういえば、今度でる新型から、

さらに材質を高耐久性のものになるといっていましたが・・・

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フロント側のベアリングも交換なので、レースも外します。

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ベアリングレースを外したので、シム調整を行います。

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ここに映っている部品、ほとんど全滅です。

南無阿弥陀仏ですぅ~♪

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ここのベアリングも外して交換です。

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ベアリング自体は安いもので、¥500~¥600-ぐらいです。

しか~し、交換するのに使うSST(特殊工具)は、

目玉が飛び出るほど高いです。

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温めたり、いろいろな専用工具を使ってベアリングや

ウォーターシールを交換していきます。

当然、専用工具でなくても他の工具で代用できる場合もありますが

正確さや、特に作業時間が大きく短縮できるので・・・

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上が旧パーツで、下が新パーツです。

旧パーツの歯があちこち欠けたり、

全体的に歯が丸まっているが、

わかるでしょうか?

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この奥のニードルベアリングも当然交換。

ここのきれいなシルバーにもウットりしながら

見とれている場合ではないので、必死で

作業を進めます。

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全部組みあがったあと、全体を見回したら

アノード(防食亜鉛)が汚れていたので、

外して表面をきれいに磨いて、再び取り付けておきました。

レンタルボート様、お気の毒でしたが、

これで安心ですね。

皆様、マイボートでもレンタルボートでも

浅瀬は危険ですので、走らないようにしてくださ~い。

 

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