Honda BF2DのノイズとYamaha 50Hの修理
皆様、ご機嫌はいかがでしょうか?
今朝の地震はビックリしました。
会社に着くと・・・
プリンターのカートリッジが床に落ちていました。
被害は無かったので何よりですが、北大阪では
色々な被害がでているようで、
心よりお見舞い申し上げます。
またメールやお電話いただきました皆様、
お気遣い有難う御座いました。
さて、先週めずらしくゴムボートを購入いただきました。
広げると汚れてしまうので箱のままチェックをします。
電動ポンプの作動確認します。
予定より早く届いてよかったです。
Honda BF90Dの分解整備後の試運転です。
最後にパソコン診断して終了。
次はHonda BF2D4(D6?)の点検のご依頼です。
知人に貰ったとのことですが、
1年ぐらい未使用だったとのこです。
エンジンオイル/ギヤオイルを注入点検し、
キャブレターを分解清掃して試運転します。
一発でエンジン始動、「安く済んだ」と思いきや・・
「あれ、ノイズが・・・」
クラッチがつながる付近だけ
「チリチリチリチリ♪」と
かすかに音がします。
↓動画です。
「遠心クラッチのベアリングかな?」
あと、ほんの少し白煙が出るのと、クラッチのつながり方が
「じわじわ」ではなく「きゅっ」とつながるのですが、
白煙とつながりは、
気のせいかも知れないと思うようなレベルです。
遠心クラッチは、苦労して分解したら、回転はしていますが錆びていました。
中古のベアリングが1つあったので交換しました。
再度組み立てていますが、音に関しては変化しません。
他にも原因が無いか探します。
イグミッションコイルとフライホイールの間に
細かな破片が磁力でくっ付いて、微妙に音が鳴っている
様です。
鉄粉を除いて隙間を広めにしてみまして
また組み立てましたが、音は変化せず・・・・・・
エンジンも一発始動ですし、
「問題ない音です」で逃げたくなりますが、
海に出るものだけに、命に関わることもあるので
「気になる」以上、「気のせい」で済ますことは
できるだけ避けたい。
音の原因を調べられるように、カバーやタンクを外して
何とかエンジンをかけて、音の原因を探ります。
朝の1時間で済むと思っていたのが、すでにかかりっきりで
何度も分解組立てを繰り返し、うんざりする気持ちに
ムチを打ちながら、がんばります。
お昼も過ぎております。
エンジンの内部のようにも聞こえますが、
全部バラバラにすると金額が跳ね上がるので我慢し、
聴診器を当てますが、はっきりわからず、
何度もチェックしましたが、念のため
クラッチシューをテストパーツと交換してみます。
ダメです。もう何度分解組立てしたのだろうか・・・
音の鳴りそうな箇所はエンジン内部しか残っていません。
お客様に電話して、分解の許可を頂きました。
で、分解してみると・・・
なんと、プッシュロッドが曲がっています!
微妙な曲がりなので、エンジンは掛かっていたのですね。
エンジンに騙されなくて良かったです。
「あれぇ~」
クランクシャフトとコネクティングロッドに
焼き付きが発見されました。
原因が見つかってホッとする反面、
高額修理になるので意気消沈もします・・・
お客様に電話して、お伝えしましたら、
「新品よりは安い」と修理継続のご意思を頂きました。
良いお客様で本当によかったです。
でも発見までにかなりの時間を費やしたのですが
調査時間まで頂くことはできないので、
今回の修理は、「仕事」では赤字ですが、
このまま使っていて焼きつきロックしたら漂流ですので
分解まで決意した自分に感謝します。
BF2Dと並行して、重症のYamaha 50HETOLの
修理作業を進めています。
クランクシャフトが完全にロックしていますので
かなりの高額になるのですが、予想見積をして、
それでも修理をして欲しいとのことです。
キャブレターの燃料ホースに塩が詰まっています。
燃料タンクに海水が混入していると推測します。
海水を飲んで、クランクが錆付いてロックしたのかも
知れません。
2ストオイルのタンク&ホースからは
水がでてきました。
オイルタンクの真水は、長年の結露の結果でしょうか?
海水と真水を飲まされて死亡したようです。
管理に大きな問題を感じます。
飲まされた海水などは重力の関係で、3番付近を
強烈に錆付かせ、2番付近は半錆状態、1番は
無傷です。
錆びた3番のシリンダー内壁は磨いても
完全に腐食が取れないので、
シリンダーブロックを再使用して修理したら
大きなパワーダウンは免れません。
お客様、どう判断されるかな?
塩つまりのキャブレターは予想外でしたので、
再使用できないかも知れません・・・・・・・・・・
この記事へのコメントはありません。