Honda BF225AK3とBF225A6の再販前整備です。
皆様、ご機嫌はいかがでしょうか?
早朝、出張整備に向かうクルマの中のラジオから
衝撃の一言でショックを受け・・・・・
「桐谷美鈴ちゃん結婚する予定!」
ZEROの火曜日は、いつもニュースを聞かずに
顔に見とれて「デレ~」としていました。
ああっ・・・あああ・・・
幸せになってください!!
さてマリーナに着いて、気を取り直して作業に入ります。
まずはBF225AK3のライトな整備です。
まだ新しいので、ギヤオイルもあまり汚れていません。
でも、依頼を受けた販売会社の社長さん、
いつもきっちり整備をしたあと販売される、プロ中のプロです。
エンジンオイルもポンプで抜きながら、
同時にDr-Hパソコン診断を実施します。
異常無しです。
実はEFIモデルのHonda船外機は
SCSショートカプラー(¥1,404-)という専用工具を使って
PGMランプの点滅回数で各センサーやECUに不具合が
あるかどうか診断できる機能が付いていますので
「近くにDr-Hを持っている販売店が無い」
という場合でも心配はありません。
お次は販売前の整備の依頼のBF225A6です。
まずはギヤオイルとエンジンオイルを交換していきます。
年数なりにギヤオイルは汚れています。
ちょうど交換時期だったようですね。
こちらも、エンジンオイルとギヤオイルの同時抜きを
行いながらパソコン診断します。
チルティングパイプ部にグリスアップします。
たくさん入りました。
スウィベルケースにもグリスアップします。
上から海水が「ツツッ~ポタポタ~」と
この場所的には、かなり多めにでてきました。
グリスもたっぷり注入できました。
注入メンテナンスすべき時期にきていたようです。
サーモスタットも、壊れてはいませんでしたが、
以前にいつ交換したのか、していないのかわからないので
交換します。
中古で販売したあと、すぐに寿命で壊れたら、
買った方かなりご気分を悪くされるでしょうから・・・
可変長管インテークマニホールドの開閉バルブを
点検します。
中古艇でここまで分解点検して販売されているお店は
どれくらいあるでしょうか?
この販売店で買う中古は、かなり安心だと私は思います。
前のオーナーさまのご使用で、汚れの進んだスロットルボディー、
きれいにしておきます。
ベーパーセパレーター内に水が溜まっていないか
確認します。
大変優秀で水ゼロでした。
多分ここははじめての交換でしょう。
汚れで真っ黒になった高圧側燃料フィルターを交換します。
これでしばらくは安心して使用できるでしょう。
そのフィルターのボディーとカバーは構造上、
「アルミボディー+ステンレスボルト」になっているので、
のちのち電気腐食や塩噛みが心配ですので、
ネジロック剤を塗布して、ボルトの固着を防止しておきます。
当然スパークプラグも交換。
大変良く焼けております。
タペット調整をしようと思ったら、
周りに居た他のサービスマン達が皆さん居なくなって、
お腹も「グー」と鳴ったので、お昼だと気がつきました。
時間が無いので、失礼して立ったまま(いや、ヤンキー座りして)
パンをかじりました。
パンがなくなったので、作業に戻ります。
バルブクリアランス調整を実施します。
過去に1度も調整していなかったと思われ、
排気側バルブ全部のクリアランスが規定値より
詰まっていたので、規定内に調整します。
VTECの付いている吸気側は、全部規定内でした。
ちなみに素手で整備をするほうが微妙な感触がわかるので
好きな私ですが、タペット調整のときはできるだけ
グローブをして行うようにしています。
バルブ周りは手を切りやすいので注意してください。
頭にうっすら錆のでているボルトは、中古ですが
きれいなボルトに交換しておきます。
タペット調整が終わったので、新品のスパークプラグを
セットします。
(イリジウムプラグ)
カジリ止めの専用グリスの塗布を忘れずに。
でないと、最近の高圧縮高性能エンジンでは
緩まなくなって、最悪の場合はポキッと折れてしまうことも・・・
スラストワッシャーにはPEラインを巻いていました。
オイルシール部には巻いていませんでしたので
安心しました。
プロペラシャフトの古いグリスを拭き取り、
新しい耐水グリスを塗布します。
がんばりましたが、時間切れとなり、後日続きの作業で
最訪問となりました。
なので来週の月曜、留守になりま~す。
宜しくお願いします。
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