HONDA BF225AK3の自主回収作業で気持ちだけはブラックジャックです。
皆様、ご機嫌はいかがですか。
今年の師走ですが年賀状も出し終わり、挨拶回りも
数件を残すところとなって、
めずらしく順調に進んでいるワタクシです。
先週は11月に依頼を受けていたBF225AK3の
メーカー自主回収に行ってきました。
(展示艇だったので少し甘えて日にちをいただいていました)
これは先月、同じ作業(135馬力)をやったときにも書きましたが、
H28年後半~H29年前半に製造されたBF135AK2~BF250Aの中の
国内では57台で、ベーパーセペレーター内のフロートに
異常があるかも?ということで、メーカーが自主的に
疑わしい部品を回収する作業です。(リコール)
基本的にはすでに販売された57台のお店には
交換パーツが届いているはずなので、
全数「いつやるか」だけの状況のはずです。
前回はBF135AK2で「楽勝」だったのですが、
今回はBF225AK3なので・・・
前日にマリーナスタッフさんにメールしたら
わざわざ私の為に早く出勤し、
7:30から入らせていただけるとのことで、
非常に助かります。
いかにすばやく、正確かつ楽な方法で交換するか
脳みその中の回路をフルに回転させて
試行錯誤しながら分解します。
「あれっ」
「これ、ほぼ新艇やのにもうズレてるやん」
最後にちゃんと調整しましょう。
色々試行錯誤しながら、省略できる作業はないか
考えながら、でも手は動かしながら
分解は進みます。
やっと臓物が半分ほどはみ出すところまできましたが、
裏側のパイピングを外すのに自分がブラックジャックに
なったかの気分で工具を駆使し手術します。
取り出し出来ました。
再度使うスペーサーなどの部品を移植します。
背面の燃料クーラーのパイピングは外すとき同様、
取り付けも本人の気分はブラックジャックです。
ロングロングロングノーズプライヤーが
活躍します。
一度、工具をかけたボルトの頭はメッキが痛んで
錆の発生が心配です。
私はいつも、ボルトの締め込み後に
クリアラッカーをスプレーしております。
これで、かなり防げます。
ボルトにはロックタイト(ゆるみ止め剤)を塗って組みます。
修理屋さんが触ったあとの方が安心だというのは
こういった内容のことからなのかな?
ボルトを締めるごとにクリアを「シュ~」
場合によっては新品より耐錆性がUPするかもしれません。
中に4残っている燃料を抜くため、
外したベーパーセパレーターを分解します。
アルミボディーに生のステンレスネジを取り付けてあるので
電気腐食でキツくしまっていて、
力の入るドライバーに交代して緩めます。
この「ネジきつい」は、たまにキャブレターの分解でも
発生して泣かせてくれます。
嫌いです、アルミ+生のステンレス!
6本中4本、キツくキツくなっていました。
分解しました。
先月のBF135AK2同様、フロートに異常はなさそうです。
今回も「念のための交換」で、よい意味ではずれでした。
最後に試運転です。
燃料系を触ったので漏れが無いか確認のため、
アンダーカウルを外したまま運転します。
先ほどのスロットルケーブルの位置不良も
きっちり調整しておきましたよ。
まだ9:30ぐらいなので、排気の湯気が白いです。
そろそろ他の業者さんやスタッフさんの動きが
活発になってきました。
私は・・・作業終了です。
リコール作業だけでは赤字みたいなものなので、
その後、近くのお世話になった皆様に
あいさつ回りをしましたよ。
最後に、クルマのや家電品の自主回収(リコール)は
毎月といっていいほど新聞に載っていますが、
船外機だって時には発生します。
私は、隠したり、偽装されるよりは、
今回のように行ったり、作業する行為が大変でも
正直に届出されるほうがずっといいです。
商売で一番大切なのは信用です。
自主回収作業する意識を持っている、
自主回収作業ができる技術を持っているのも
そのブランドを借りて商売している販売店の責務です。
さて夜は、早出していただいたスタッフさんも合流し、
お城の近く忘年会です。
平日なので、思ったより混んでいなくて
ラッキーでした。
2次会ではAさん、ゴチになりました。
おかわりした「アレ」おいしかったですね。
また行きましょう。
なぜお酒って、楽しい仲間と飲むと
いつも加減なしなのでしょう~
冬は熱燗が最高です・・・・・・・・・・・・・・・。
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