BF225AK3とBF225AK3の整備点検
皆様、ご機嫌はいかがでしょうか?
お客様と話をしても、業者仲間と話をしても
GW連休の話がチョロチョロ出てくる時期になってきました。
「GWに前もってオイル交換したい」とか
「GWにボートトレーラーの修理をするので、部品を
注文したい」などなど。
今回のご依頼もそのひとつ、提携業者様のご依頼で
1日に2台のBF225AK3の点検整備に行きました。
まずは関西で5本の指に入るマリーナ様へ・・・
グリスアップをしておきます。
上架するのは年に数回なので、忘れると大変です。
(係留したままでもできますが・・・)
船外機のブラケット部に船底塗装をされていません。
船底専用の銅やスズなど金属を含む塗料を塗ると
電気腐食を誘発することがあるので塗っていないとのことです。
すごく勉強されていますね。確かにその通りですね。
過去に船底塗料をそのままブラケットに塗っていて、
パワーチルト&トリムのシリンダーに穴が開いている
他社製の船外機を見たことあります、何台も・・・
でも、塗らないと牡蠣が強烈に付くので、金属に塗っても大丈夫な
専用の船底塗料があるのそれを塗ることをお勧めしました。
それでも付くときは付きますが、はがすとき楽です。
はがすとき辛いと、ついつい強くスクレッパーを当てて
船外機の塗装やメッキをはがしてしまい・・・電食・・・
エンジンオイルはギリギリって言う汚れぐらいで
作業のご依頼をいただいてちょうど良かった!
毎年きっちり交換されていますので
あまり汚れておらずバッチシです。
(若干白濁しているのは上架するマリントラベラーまで
走行してきた為です)
昨年は8月19日だったんですね。
なら私は、数日前に隠岐の島から帰ったばかりの
心のフル充電完了状態で作業をしていたはずです。
ニコニコ作業をしていたことでしょう。
BF225Aのこの部分は、ワイヤーが伸びると
遊びが多くなります。
上記の写真のような状態になったら
すぐにケーブルの調整をしてください。
矢印が丸の中心を刺す様に調整するだけです。
自分で出来ない方は、近くのマリンサービスマンに
お願いしましょう。
当然、上架時なので、指示されなくても
プロペラやオイルシール、ワッシャー、シャフトの
点検をして新しい耐水グリスを塗っておきます。
糸巻きもありませんでした。
Dr-Hパソコン診断機の接続は赤いカプラーです。
このブログで「はずしにくい」「接続し難い」と
愚痴っていたら、
今年のボートショーのときHONDAブースでウロウロしていたとき、
「Hさん、コントロールケーブルとPGMインジケーターコードの
カプラーをはずすと延びて出てきますよ」と
ワザワザ声を掛けていただき、教えていただきました。
最低1年に1度は接続するカプラーですので、
楽になって大助かりですわ。
有難う御座いました。
作業が終わって、クルマでもう一台のBF225AK3のある
違うマリーナに移動します。
ここも、先ほどと同じ、施設内にレストランがある
マリーナ様です。
いろいろ点検整備をおこないます。
上の写真はパソコン診断中の画面です。横線グラフは
各センサーのデーターをグラフにしたものです。
黄色のグラフはBF225Aに付いている
3つある温度センサーの1つですが、波打っていますね。
これはサーモスタットがちゃんと開閉を繰り返し、
エンジンの冷却温度を一定の幅でコントロールしているのを
あらわしています。(正常と確認できました)
私は凡人なので、現在の最新エンジンの整備については
このようにパソコン診断機の力を借りないと修理できません。
パソコン診断機を忘れて修理に行ったら、
各センサーの動きの確認、燃料ポンプ、インジェクター、VTECスプールバルブ
点火系、アラーム(ブザー)、トリム角度、等々その他多くの点検ができないので
「ああっ、パソコン忘れた~やってもうた~」と・・・(泣)
完全にセンサー類が壊れていたら自己診断でもわかるのですが、
データーの推移からの故障の推測は、パソコン診断機が
必要ですね。
2台目の点検が終わったら、ちょう16:00ごろでした。
お仕事をいただいた業者様に別れを告げ、
渋滞の始まりつつある高速にのって帰ったのでした~。
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