YAMAHA F2AMHの水没修理など
皆様、ご機嫌はいかがでしょうか?
5月の新登場以来、店頭で展示していました
HONDA新型BF2DH展示機ですが、今月末でお披露目の
役目を終えて展示特価で嫁いでいくことになりました。
展示機と言っても箱から出しただけの新品です。
タイミングの良かったお客様、ラッキーでしたね。
半年間お役目ご苦労さまでした。
さて、YAMAHA F2AMHが修理でやってきました。
何やら不幸な出来事で半水没したようです。
3週間ほど経っているとのことですが・・・
オイル注入口から見えるシリンダー内側が
錆びているようですね。
エンジンオイルにもツブツブの水が確認できます。
バラバラ決定です(泣)
この船外機をここまで分解するのは初めてですが、
構造や取付ボルトの位置がHONDA BF5Aや
TOHATSU MFS2Bとほとんど同じなので
苦労せず分解できました。
「うわっ・・・!」
バルブやピストンの頭が海水の侵入で
まっ茶色に錆びています。
海水が干からびて固形の塩が出来ています。
このまま放置するとシート等やられるので
急いで洗浄します。
見積前ですが、作業始まっているようなものですね。
ピストンリングも錆びて固着し、飛び出てきません。
オイルリングだけかろうじて出てきます。
これでは圧縮が出来ないので爆発しませんね。
ピストンリングは交換ですわ。
キャブレターは海水で電気腐食し弁が動きません。
無理やり動かしてみますが、1mm動かすのに
すごい力が必要です。
3日間ほど塩を溶かす「ソルトオフ」に漬け込みましたが
弁のシャフトはとうとう動きませんでした。
キャブレターアッセンブリー交換しか方法はなさそうです。
これだけで¥13,000-オーバーです(泣)
お客様にメールで状況の報告と見積金額の連絡をしました。
ご返事が来次第、部品の手配を始めます。
それと・・・同じような症状でTOHATSU
MFS2Bが修理でやってきています。
水没ではないのですが、リコイルが引っ張れないということで・・・
確かに引っ張れません・・・
あっと、表面に少々錆が多いのが気になります。
スターターをはずしてフライホイールを直接掴んで
ごちゃごちゃしていると、少しづつ回転するように
なってきましたが、重くて何らかの異常はあるはずです。
これもバラバラにするしかなさそうです。
年末に向かって、重症気味の修理が続きます。
高い部品が壊れていなければ良いのですが・・・
あと、年末の休暇や定休日を除くと、本年も
仕事をするのは残り三十数日ですね。
頑張ります!
この記事へのコメントはありません。