冷や汗かいたTOHATSU M5Bの修理でした。
皆様、ご機嫌はいかがですか?
弊社にめずらしい船外機がやってきました。
「BOATMASTER」・・・
2ストロークの空冷単気筒です・・・・
製造したのは「光洋モーター株式会社」で、
東京の目黒区だそうです。
「ポイント点火」です。
私のコレクションが増えました。(笑)
さて、本日は修理でお預かりしていた
TOHATSU M5Bのお引渡しでした。
お預かりしたとき、「エンジンが掛からない」とのことでしたが、
一応プロですので、お客様の目の前で一発始動。
「おおっ」
お預かりの理由が消えた?
「ゴロゴロゴロ~」
クランクシャフト付近と思われるところから
ベアリングの異音が聞こえます。
いろいろ説明しまして、クランクを開けることを
お勧めしましたが、予算オーバーとのことで
キャブレターのOHとギヤオイルとプラグの交換を
依頼してお帰りになりました。
ご依頼の内容を実施しましたが、
エンジンの始動に「コツ」が要るのは
変りませんでした。
フライホイールもはずしましたが
問題はありません。
やはりクランクシャフトのベアリングが異音原因と
思いますが、実際に見てみないと100%断定できません。
「モヤモヤ~」
で、とりあえず出来たので電話をしたら、
本日15:00に引き取りに来られるとのことで、
13:00より再度、お引渡前の試運転をしておきます。
「あれっ」
検水口から水が出ていません。
エアを通すと、また水が出てきました。
シリンダーブロックの温度を測ると
70度~90度あるでは無いですか!
(あせっていたので写真忘れました)
「水は出ているので、インペラー交換は不要」と
言われていたのですが、見ずにはいられません。
「あと2時間しかない~」
お客さんに点検不要と言われていても
見落としたら私の失敗と同じです。
冷却通路の点検を開始します。
「やっぱり」
塩で通路がふさがっています。
インペラーも半分死んでました。
部品があって命拾いしました。
冷却水通路を掃除して、
インペラーを交換したら、水の勢いが
倍ぐらいになりましたわ。
温度も安定しました。
「よかった~」
作業が終わって直ぐ、お客様到着。
ベアリングのゴロゴロはそのままなので
仕方無いですが、
たぶんオーバーヒートもしていたんですね。
説明すると、お客さまもクルマのエンジニアさんで
「やっぱり専門に頼まないといけないね」と
缶コーヒーをご馳走していただきました。
有難う御座いました。
今後買い替えも検討されるとのことです。
ひさしぶりに冷や汗かきましたわ。
でも、間に合ってよかった~。
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