沖でエンジンがカブって掛からなくなったら、思い出してください。
皆様、ご機嫌はいかがでしょうか?
本日はBF2Dの点検を2台していました。
1台は2014年に弊社で購入いただいたエンジン。
お盆休みにキャンプに行ってお孫さんと遊ぶので、
ちゃんと動くか見てほしいということです。
エンジンオイルを交換して、問題なく始動できました。
キャンプでしっかり活躍してね。
お次は業者様よりの依頼でBF2DHの点検。
オイルガ漏れるとのことですが・・・
燃料タンクに残っていたガソリンには
水の混入の痕跡が・・・
キャブレターにも水が・・・
ギヤケースをはずすと、排気で真っ黒です。
これは、シリンダー内部でオイル燃えたのでしょう。
プラグも真っ黒です。
オイルは抜かれてやってきたので、入っていた量などは
不明ですが、何らかの原因でオイルが燃焼室に入って
燃えたのでしょう。
で、ご指摘の漏れの点検ですが・・・
オイルを250cc入れて、この状態で12時間放置します。
全く漏れてきません。
お次は、試運転です。
高回転で、長時間運転します。
気温が暑く、BF2DH君がかわいそうなので
扇風機で風を送ってあげました。
これもエンジンオイルは全く漏れてきませんでした。
状況証拠よりの推測ですが、オイルが多かったか、
もしくはエンジンが傾いてオイルパン部から
シリンダー内に大量にオイルが入り、
排気がベチョベチョで排出され、それが地面まで
ポタポタ漏れたのかな?と思いました。
あくまで推測ですが・・・
ご指摘の内部から外部への漏れは全くありませんでした。
また燃料への水の混入で調子は悪かったはずです。
(始動性も悪いと言われていましたが・・・)
問題が無かったことがわかってほっとします。
さて、良くオーナー様より沖でエンジンが掛からなく
なったとき、どうしたらよいか、聞かれることがあります。
簡単にいえば、カブッた時の再始動すね。
通常のエンジンの掛け方は・・・
チョークを弾いて・・・
スロットルをスタート位置に保持してスターターロープを
思いっきり引っ張りますね。
夏などは、その日の1回目はチョークを弾きますが
2回目からはチョーク使わなくても掛かる場合が多いです。
ほとんどそうかな?
で、「沖で何回引っ張っても掛からない、カブッた」というときは
あせらずに、次の方法をお試しください。
まず、チョークは使いません。
次にスロットルをスタート位置より多めに、
場合によっては全開ぐらいに開きます。
この状況は通常より多く空気が入りますので、
燃料が濃く、カブっている場合に有効です。
何度かリコイルしているうちにどんどん混合気が
薄くなり、丁度良くなったときに掛かりはじめます。
注意点としては、エンジンが掛かった、または掛かる
兆候が有った場合、直ぐにスロットルを戻して
下さい。
エンジンが掛かったままスロットル全開で保持し続けると
ボートがロケットスタートして振り落とされる危険が
あります。
さらには絶対に立った姿勢で実施しないで下さい。
コツは素早くスロットルは戻すこと!
素早く戻す自信のない方にはお勧めいたしません。
落水するほうが恐いですから十分にご注意ください。
この方法は基本的にはキャブレターモデルの船外機には
すべて共通する理屈です。
万が一、沖でカブッたと思ったとき、
思い出してください。
(自己責任でお願いしま~す。)
この記事へのコメントはありません。