HONDA BF225AK3の点検!
皆様、ご機嫌はいかがでしょうか?
今朝はCR-V君のタイヤの修理から始まり・・・
内側が減って薄くなり、パンクし易くなってきたようです。
そろそろ年末のご挨拶とか、あちこち行かないといけないので
緊急でどこか近くででも交換して間に合わさ無いといけない・・・
ピンチです。
さて、先週はBF225AK3の点検でした。
このBF225Aという船外機は、カウリングギリギリまでぎっしり
主要部品が詰まっています。
私の個人的な考えですが、基本的にこのような
「ぎっしり」タイプは嫌いです。
(でもBF225Aは「ぎっしりタイプ」でも除外ですが。)
ぎっしりタイプはエンジンの大きさを小型にできます。
しかし船外機は後頭部からカウル内に空気を取り込み、
側面を通過して前面から吸気するものが多いので、
ぎっしりだと側面通過中に空気が熱くなってしまい、
夏など性能がダウンする場合が有ります。
また、高温で電装品の性能ダウンも有るかもしれません。
で、BF150Aのようなカウル内に余裕が有るものが
大好きです。
で、BF225Aはぎっしりでもなぜ除外かというと、
1、後頭部から入った空気を、直ぐ近くの頭上後方から
すぐに吸い込んでいる。
2、カウル前面に電装品などの冷却用の空気吸い込みベンチレーター
が着いている。(ロボットの口のような)
なので、カウリング内ぎっしりでも、性能の低下が無い様に
工夫がしてあるのです。
(BF250Aは、換気冷却強制ファンまで付いています)
で、点検に入ります。
この赤いカプラーはコンピューター診断器を
つなぐところです。
異常は有りませんでした。
パワートリム&チルトのオイル量を確認します。
ほんの少しだけ、補給しました。
インペラーの交換時にキー(キーウッドラフ)が
片減りしていたら交換しましょう。
今回は交換は不要でした。
インペラーはまだ使えますが、ご要望により新品と交換
しました。
良い心がけです。
ポンプのボルトにはグリスやシリコンボンドなどを塗って、
今後の楽の為に塩害の対策を。
半分はこのために点検分解しているようなものです。
「ううっ~」
225の「重た~い」ギヤケースを片手で持ち上げつつ、
片手でボルトを締め付けます。
いつも感心しますが、ホンダ船外機は工作の精度が高いので
ほとんどギリギリまで「手」だけでボルトが締まります。
(工具は最後の方の、トルク締め)
意外と他のものは、下側のギヤケースにあいている穴と、
上側のハウジングのネジ穴が微妙にずれているのか、
少しねじ込んだ後は工具をつかって締める必要が有ったりして
ギヤケースを持つ手が「早くしてくれ~」とプルプル悲鳴を上げたり・・・
これができるのは、私が触ったことのある範囲限定ですが、
ホンダともう1社だけと思っています。
勘違いかな?
この吸水口(ウォータースクリーン)の形状が
BF225A2~A6の時から進化して、BF225AK1より
この形になりました。
ギヤケースの形状もこのとき進化して、水流抵抗が
さらに12%も少なくなりました。
AK1からは加速装置のBLASTも付いたので、
加速が劇的によくなって、高速性能も上がっています。
さらに今回のAK3ではコンロッドがクラッキングタイプになって
軽量化されたり、
消費電力に合わせてアイドル回転数が自動で変化する
装置が付いたり、
シフト入れたり抜いたりを軽くするためECUが点火時期を調整する
シフト荷重低減制御になったり、もう、至れり尽くせりです。
ギヤオイルはまだ新しいエンジンですので、きれいでした。
エンジンオイルは7.6ℓとなっていますが、
ギリギリや上限より多く入れて
気化したエンジンオイルがブローバイガスとともに
排出されてスロットルボディーやEACVを汚すのがイヤ
なので、90%ぐらいしか入れません。
今回は7.0ℓちょうどでした。
試運転では、すごく静かなBF225AK3君。
BF130AXと間違えそうになりましたよ。
今後ともこの調子で、海を駆け抜けてくださ~い。
この記事へのコメントはありません。