HONDA BF50Aの、フルオーバーホール(最終回)
皆様、ご機嫌はいかがでしょうか?
昨日は店の前で試運転をしようと思ったら、
「ウ~ウ~♪」サイレンとともに・・・
「また火事か?」
どうも、向かいの工場に何かあったようで、
私のピットの前に、野次馬がぞろぞろと・・・
試運転中止ですわ。
でも、放水も無く直ぐに終了?
あとで工場の人が謝りに来られましたが、現在立替中で、
その作業で出た(溶接の?)けむりを近所の人が火事と
間違えたようでした。
さて、その試運転をしようとした、BF50Aのオーバーホールの
続きです。
ギヤケースは「昨年ASSYで交換したところ」とのことでしたが、
確かにA4最終タイプの新品同様でした。
ギヤオイルもほとんど汚れていません。
圧縮を測ります。
3気筒とも同じぐらいです。
普段はこちらの、ねじ込みタイプのが使いやすいです。
こちらは国産の精密ですが押さえつけタイプ。
2馬力のようなリコイルだけの船外機の場合は
1人だと使えません。
でも、信頼度は◎
両方で測り比べるとかなり安心します。
インテークマニホールドのアノードは新品に交換します。
私、心配性なのか紙のガスケットだけでは不安になります。
(過去になにかあった訳では有りませんが)
なので、マーキュリーの「パーフェクトシール」とか
併用することが多いです。
これ、便利です。
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楽天市場でも売ってます・・・
キャブレターのOHですから、当然ガスケットも
新しくして・・・
「ムムッ?あれあれ・・・ギャー・・・・・」
そしていろいろ「ギャー」なことがあって数日経過し、
昨日になるのですが、
火事騒動が終わってしずかになったので、
やっと試運転です。
試運転用のロングバーハンドルとタコメーターを
セットします。
「3・2・1・エンジン点火!」いえいえ、
下町ですが、ロケットみたいには叫びません。
「ブルン、ブルン」
直ぐにかかりましたが、キャブの調整がまだなので、
全然駄目です。
暖気後、デジタコと同調計をセットします。
やっぱり・・・
調整前なのであたりまえですが、同調が有っていません。
まずはキャブの微調整を1つずつおこなって、
その後、同調に入ります。
まあまあ揃いました。
徐々に揃っていくにつれて、グングンと回転が
上がったので・・・たぶん、前のオーナー様は
絶不調で使っていたのかな?
バルブやベアリング(メタル)、ピストンリングなどを換えたので
十分低速で試運転後、徐々に高回転まで回していきます。
気持ちよく回転が上がります。
フルオーバーホール完成しました、BF50A君。
たまに「オーバーホールしてくれっ」とか言われますが、
「オーバーホールって、具体的になにを希望されますか」と問うと
「その・・オーバーホールは、オーバーホールや」と言われたり・・。
今回のBF50Aの、
こんな感じでおこなうことが多いでしょうか。
他の業務の合間~合間だったので、完成まで結構
日数がかかりましたね。
最後に、この年式はパワートリム&チルトにアースワイヤーが
付いていないので、オリジナル艤装を追加します。
M6×1.0のネジを切って・・・
現行のタイプの部品を発注して取り付けます。
アノードの取付ボルトとの間を電気的に導通させます。
これで耐電食力UPです。
これらが、おおむね交換した部品等々です。
(一部はクセで修理しながらポイポイとゴミ箱へ・・・
燃料フィルターとか、紙やゴムのパッキン類など・・・)
真ん中に、#3のキャブレターが・・・(泣)
燃料フィルター交換したとき、「アアっ」て感じだったの
ですが、分解清掃してみて、#1と#2は何とかなったん
ですが・・・
#3はアウトでした・・・
なにをやっても・・・(泣・泣・泣)
で、パワートリム&チルトのモーターとともに
新品に交換しましたよ。
人間、あきらめが肝心ですわ??
明日は、BF225AK3の初回点検で出張にでますので、
修理センターは留守になります。
ご不便をおかけするかも知れませんが
宜しくお願い申し上げます。
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