中古艇再販の為のBF225AK2「こってり」整備
皆様。ご機嫌はいかがでしょうか。
今年も母なる湖、琵琶湖からの雪景色を見ると
「年末だなぁ~」と実感いたします。

今までなら、泊まり出張にして回っていた年末の挨拶ですが
体調不良と10月に依頼を受けた整備が延び延びになっていて
(マリーナ保管でないので私の都合だけで整備が実施できない)
やっと日程の連絡が有ったのが今月と言う事も重なって
今年は泊まらず、日帰りで回っております。
楽しみにしていたいつものBARも、あそこのBARも、お酒もお預けです(泣)
Honda BF15Aが整備で入ってきました。

かなり古い船外機なので部位によってはとっくに部品の供給が終わっていますので
預かる時に整備内容を聞いて、部品が無ければ断っております。
今回はインペラー交換と言う事で、お預かりすることが出来ました。

今回は錆びて痩せていたのでノックピンも交換しました。
大事に使ってくださいね。
リゾートマリンさんから遠い遠い東の方から中古艇が入荷したのことで、
BF225AK2の整備のご依頼を頂きました。

「整備の内容は?」と毎回、聞くのですが、
いつも「あなたがやるべきと考えるすべて」と言われます。
なので、消耗品交換を中心に、いつも「こってり」
整備させていただきます。
こんな会社から買われる中古艇は、とてもお買い得だと思います。
PTT(パワートリム&チルト)が故障しており、モーターが作動せず
真ん中のシリンダーのシールが破れ、オイル漏れしていました。
高額ですがあと腐れ無いように新品に交換します。

個人間の売買なら、このケースは壊れたままの販売ですかね?
メーカーサービスマニュアルでは一度エンジンを船体からはずしての
整備となっていますが、外さずに裏ワザと特殊工具を駆使して分解します。

左右のトリムシリンダーのシールは破れていませんでしたが
同じ年月が経っているので、シール交換をしておきましたよ。
皆様も中古艇を買うときは、誰から買うか真剣に考えましょう。

上の写真は冷却水管の刺さっている部分のゴムのグロメットです。
右が付いていたもの、左が新品の部品です。
直径が細くなっているのがわかりますか?
これ、塩が原因で細くなって水量が減って、オーバーヒートしやすくなるので
整備の時に交換すべき部分です。
エンジンの中心部についているので、かなり分解が必要です。
これも、個人売買なら100%そのままでしょう。
BF225Aで何をしてもオーバーヒートが直らない方は
ここの交換とリリースバルブのメンテナンスをすると直ることが多いです。
べーパーセパレーターについている高圧燃料フィルターも交換します。

このフィルター、定期交換部品と取説に書かれているのに
何故か交換していない人がめっちゃ多いです。
夏に隣の隣の県か個人売買でボートを買ってきた方の225を
整備させていただきましたが、あまりに交換しないために詰まって
少し縮んでいて、ヒヤッとしました。

ウォーターポンプのノックピンも古いタイプの材質はアルミニウムなので
朽ちていたら交換してください。
ポンプカバーの位置がきちっと出ていないと揚水量が減ってオーバーヒート気味に
なっても知りませんよ。
新しいBF250DK1のノックピンはステンレス製に代わっていますので
金額も同じなので、私はステンレスに替えております。
次は開けてびっくり、たぶん以前、排気管の内部アノードを交換した人が
組み立てるときに、ガスケットの接着面に、たぶん透明シリコンを
塗ってありました(泣)

真ん中の楕円の部分は排気が通るのですが、その両側の
縦長の細長いところは冷却水が流れるのですが
シリコンで通路が、少しなら仕方ないのですが
かなり大きく通路を塞いでしまっています。
中古艇についている船外機の整備ですから、単にオイル交換だけするのではなく
各部チャックして整備して、再販価値を維持、場合によっては
価値を上げないといけません。
さて明日は、このBF225AK2の仕上げに行ってきます。
その前に1件、修理にも行ってきます。
翌日は、10月から延び延びのだった船外機の整備です。
今年も残すところあと少しですが、ギリギリまで忙しいでっせ~
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