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「醤油」と「待ち人有り」と「水没修理」

皆様、ご機嫌はいかがでしょうか?

普段、醬油は九州の「フ〇ドーキ〇ゴールデン紫」を使っているワタクシですが

先日、偶然においしい醤油を見つけて、

調べたら意外と近くだったので、酒蔵訪問ではありませんが

わざわざ工場まで直接買いに行ってきました。

奈良県の三郷町に「今中醤油」です。

「フ〇ドーキ〇ゴールデン紫」同様に大変おいしく、

私の好み(甘口)の醤油です。

しばらく、こちらとW使用です(笑)

今日もお電話がありました。

「BF5DHの販売再開日は決まりましたか?」

数人ですが「再発売まで2馬力で頑張る」と言って

お待ちになられている方が居られます。

あまりに気の毒なので、他社の船外機を勧めますが

この方々は「待ちます!」と言う事で・・・

早く日程だけでも教えてほしいです。

さて先日、お電話があって、

「BF2DHを5秒ぐらい水没させてしまった」とのことです。

出港時にクランプの締付けが弱かったご様子で、まだエンジンは

掛かっていなかったとのことです。

水没と言っても色々あり、今回のように5秒もあれば

数日沈んでいたもの、エンジンが掛かったまま海に飛び込んだもの

それに幸運や不運が重なって、故障の状況はいろいろです。

キャブレターを分解したら、水が出てきました。

海水でしょうか?辛いところです。

キャブの細い通路内で塩が結晶化したりして詰まると、

石油系を溶かすキャブレタークリーナーでは太刀打ちできず、

塩を溶かす「ソルトオフ」「ソルトターミネーター」なども

持っていますが、詰まったキャブで効果を感じたことはありません。

(ダイビング機材を使用後すぐに薄め液に付け置きしたり、

船外機の真水通しに割り込ませて注入する予防的なものは効果があると聞きます)

パーツクリーナーや圧縮空気、真水を使って丁寧に掃除します。

「お願い、無事であってください」

他にスロットルケーブル内で塩水が中で結晶化すると「ゴリゴリ」になって

スロットルグリップを放してもスルスルっと戻らなかったりするのですが

これは毎回、大変に気を遣って修理する部分なのですが、多くのオーナーさま、

BF2DHは手を放すと瞬時にスロットル「ゼロ」に戻る癖が体に染みついておられるので

Hondaでも他の馬力や、他社のように自分でぐるっと「ゼロに戻す」ことをされない方が多く

ケーブルが引っ掛かって高い回転が残ってしまって危ない経験をしたという方が

たまに居られます。

中にはオーナー様が何か分解やらした時に変な方向に曲げてしまって

戻らなくなっているものあったりするんです。

パーツクリーナーやここも圧縮空気で水分を除去した後

潤滑剤を流し込んでおきます。

Honda BF2DHの特徴である遠心クラッチのハウジング内部ですが

完全防水密閉ではなく、下の写真の左上に少し写っているゴムホース

(換気させている?)外界とつながっており水没すると

そこから水が浸入します。

海水が入っても直ぐには壊れず、半年~1年かけて酸化(錆び)していって

「エンジンは掛かるがスロットルを開けると止まる」という症状で

修理にやってきます。

「水没したが、エンジンオイルを交換しただけでそのまま使えたので」

みたいなパターンでやってくることが多いです。

クラッチ関係のすべての部品が錆び付いたものを修理するときは超大変です。

今回は、錆びる前だったので念のためボールベアリングだけ交換して、

他の部品はきれいに掃除して再使用しました。

シリンダーバレル内部まで水は入っていませんでした。

少しですが掃除の手間が省けますし、お気の毒ですので

工賃を値引きさせていただきました。

分解のついでにシリンダーTOPのカーボンの除去や

バルブのすり合わせ、バルブクリアランス調整も実施しましたので

性能がいくらかは新品当時に戻っているでしょう。

転んでも無料(タダ)では起きない。

エンジンを組み上げ、キャブレターも古いパッキンのまま仮組し

(新品のパッキンセットを使って組んでキャブがダメだったら

パッキンが無駄になってしまうので)

一旦エンジンを掛けて様子を見ます。

このキャブレターは塩水に打ち勝ち、再使用できることが確認できたので

再度キャブをバラバラにして、再度掃除して、パッキン類を新品にこうかんして

組み立てます。

私、キャブレターは分解したら可能な限り開けた部分のパッキン類は

新品に交換します。

万が一燃料が漏れて火事になったら、ボートの上は逃げ場がないので、

そのためです。

再度組み上げて最終調整に入ります。

エンジンは一発始動で、完全に治りました。

皆さん、可搬型船外機には「命綱」「流れ止め」ロープを付けて

ボートと船外機が離れにくいようにしてください。

あと固定クランプの締め付けは、結構強く締めてください。

年に数人、水没の船外機が持ち込まれます。

修理代がもったいないので、落とさないようにお願いしま~す。

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