皆さま、ご機嫌はいかがでしょうか。

久しぶりにHonda 「BF2D4」君がやって来ました。

最近はBF2DHやBF2DK2ばかりだったので古いのは

懐かしい？

平成16年の製造です。

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お客様、何やら最近釣りに目覚めたが、

ずっと前に買った船外機が有ったのを思い出したとのことで

10年近く動かしていなかったので、エンジンが掛からないと・・・

案の定、キャブレター内はコチコチに固着していて

メインジェットが全然緩みません・・・

力技でやるとかなりの確率でジェットが欠けます。

そんな時は、ドライヤーで温めながら緩めてください。

急にスルッと緩むと思います。

但し、下手こいてプラスチックを溶かさないよう！

へんなとこ溶かしても自己責任ですよ。

ちなみに火気厳禁です。

火事も自己責任です。

こちら、そんなこんなでやっと取れたノズルとメインジェット。

穴が完全に詰まってました。

使用後に燃料を抜かなかったのですね。

10年放置で、キャブレターの各所のゴム類はカチカチです。

全部交換ですわ。

クリーニングを念入りにしたのでうまくいったようで

エンジンが掛かって、調子が完璧に戻りました。

今回は妥協の3回転半回しもありません。

気持ちよく直りましたよ。

スイベル部を分解してグリスアップも実施。

プロペラシャフトには海藻をまいていましたので、掃除しました。

ギヤオイルも交換し、完全復活です。

サービスで10年間の汚れをきれいにします。

ホンダアクセス製のプレミアムクリーナーで掃除しました。

綺麗になりましたよ。

さて・・・・・

トーハツさんのご依頼ですので、ギヤケースを外して

圧力テストしました。

サービスマニュアルには0.049MPa（49Kpa）の圧力を

10秒間保持することとありますが、

5分ぐらい経っても全然減りません。シャフト回しても下がりません。

石鹸水も念のため塗りましたが・・・

サービスマニュアルのテスト数値はクリアしております。

私にできるのは、以上でも以下でもなく、それだけです。

それ先々の未来についてはわかりません。

やってみないとわからないとはいえ、

ほぼ予想通りの結果となりました。

もう一回そのまま使って、再度起こったら持って来ては？と

提案したんですが・・・

日本製の船外機が新品から不具合の有る確率って

大変少ないです。

昔、とあるメーカーのサービス講習会に行ったら

クレーム事案を一定期間、正確に分析したら、

クレームと言ってきたうちの70～80％は製品のせいではなく、

・勘違い、

・取扱ミス

であったと習ったことがあります。

但し、今回については、勘違いとも、ミスとも言っているのではありません。

どちらの証拠も私は持っていません。

但し、ギヤケースは規定されている数値内に収まっております。

結果報告したら、トーハツさん大変気を使って

再度組み立てに必要な部品を、私の代わりに代行して手配してくださいました。

お手数をお掛けして申し訳ございません。

トーハツさんは、今回の件は本当にかわいそうですわ。

しかし、私が分解や圧力テストに使った時間（工賃）、

所有者もしくは通販店は払ってくれるのでしょうか？

まあ、イヤなら払わなくてもいいけど、

次回は診ないと思います・・・・・・