夏の終わりは気分が落ち込みます。
皆様、ご機嫌はいかがでしょうか?
毎年書いていますが、夏の終わりが近づき涼しくなってくると、
長年この業界でやってきた私は、
「俺は軽いウツか?」と心配するくらい、
心がさびしくなってきます。
春から夏に向かって気温がずんずん上がっていくときの気分は
「上がれあがれ、天まで上がれ」ですが、
最近は何もしたくないような気分?
でも、仕事は待ってくれません。
お盆休み明けにやってきた・・・
(1台は休み前から預かってました)
続々と修理のご依頼です。
まずはTohatsu MFS2B後期型君。
エンジンが掛かりずらいとのことです。
後ろには休み前から預かっている前期型君です。
典型的なメインジェットの詰まりですね、
穴がほとんどふさがってました。
使用後にキャブからガソリンを抜いておけば防げたと思います。
ヤフオクで買って、持ち主のところまで取りに行ったとのことですが
心配なのでとインペラー交換もご依頼です。
しかし、3/4本塩噛みでカチカチです。
塩噛みをしたボルトはバーナーで焙って緩めるのですが
今回は近くにプラスチックのポンプがあるので出来ません!
そんな時は、ハンマーでコツコツ叩いては緩めてを
外れるまで繰り返すだけです。
そんなとき私の味方は時間だけ。
無事、折らずに外れました。
3年おきぐらいで交換してもらえたら
こんなに苦労せずに済むのですが・・・
ちなみにシフトレバーも、なんとか動いていましたが
重くて、ちょうど休み前から預かっている前期型のMFS2Bレバーを
「触ってみてください」
「ほんまや、全然軽さが違う」となって修理になりました。
2台分のシフトレバーです。
ちなみに新型のMFS2Cになって、グリスが外から
入れられるようになったので、今後は修理依頼は減るかな。
お次はHonda BF2D6君です。
こちらも始動性の不良です。
お客様オークションで買ったが、送ってきた時から
前方のグリップハンドルが欠けていて無かったとのことです。
大変お気の毒です(泣)
リコイルハンドルも大きなものに交換されていたようです。
ガソリンに、水のような粒粒の液体が大量に混じっています。
キャブレターを分解修理してエンジンは始動するように
なりましたが、なんかもう一つで・・・
お電話で相談したら、キャブASSY交換になりました。
オークションあるあるです。
で、試運転して必死で調整に入りますが、
高齢であるからか、長時間かけて調整しても
アイドル回転が少し波打ちます。
2040~2050rpmになったと思ったら・・・
1950~1990rpmの間をウロウロします。
キャブレター新品なので、これ以上はエンジン内部の
原因なのでしょう。
少し回転を高めにセットしてお返ししました。
次もBF2D6,もうボート釣りをやめるので、
リサイクルショップか何かに持って行ったらエンジン掛からず
買ってもらえなかったそうです。
最後の運転後にキャブの燃料抜かなかったとのことで・・・
完全にメインジェットがふさがってますわ!
わかりやすい。
2年ぐらい病気入院していて使っていなかったらしいです。
タンク内のガソリンも、完全に腐って黒ずんでました。
使ったら絶対にあかんやつですわ!
取りに来られた時、「これでショップに買ってもらえる」
とのことでしたが、もう自分で乗らないと言われていたので
今すぐに壊れる訳ではないが、消耗が進んでいた部分は
例えばリコイルロープとか、そっとそのままにしておきました。
リサイクルショップの方が交換されるかな?
さて、来週は一限様のお客様のBF150Aの修理が入っています。
兵庫県の方なので、出張費用とか考えたら兵庫県のお店に頼んだ方が良いのではと
(私は、大阪府でも奈良県寄りにピットがあります)
お伝えしたのですが、大阪市内のマリーナまで乗ってくると
言われたので、お受けしました。
何度か通販で部品は買っていただいたことがあります。
私、とある先輩の教えで、初めての方の浮かべたまま(係留状態)の修理は
絶対に受けておりません。
過去に何でも受けていて、有るとき現地に行ったら、
サービスカーを置くスペースが無くて駐車禁止のところに置かされて冷や冷やしたり、
置けてもエンジンにたどり着くまで薮のケモノ道を500mぐらい工具を抱えて
なんども往復したり(代車で運べない)、水道や電気が無かったり、
もう、そうなると修理どころではなくなってしまって・・・
あるとき、とある先輩に相談したら、
「いい整備をするには、いい工具も必要だが
環境はもっと必要だ」と言われて納得。
野戦病院でわざわざ臓器移植とかしませんよね。
来週はもっと涼しくなっているかな?
夏の終わりは気分が落ち込みます。
ウツにならないように、気をつけます~(敬礼)
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