未分類

Honda BF225AK1のアノードを交換しろっ!

皆様ご機嫌はいかがでしょうか?

本日はすごい雨になっておりますが、

昨日/一昨日は良い天気で作業がはかどりました。

お隣の県に一泊二日の出張でBF225AK1の整備です。

この225のお仕事にたどり着くまで、大量のお仕事をこなしてきました。

まず、水没BF2DHのオーバーホールですが・・・

全然進んでおりません。

オーナー様の「いつでもいいよ」に甘えております。

シリンダーバレルが新品になりました。

この辺でSTOPしております。すいません・・・

大雪の中取り付けた新型BF150D超電子リモコンの試運転に

行ってきました。

後日オーナー様から電話が有って、スピードがUPしたと

お褒めの言葉を頂きました。

そうか、前のBF150A4は加速装置の「BLAST」搭載前のモデル

だったので、加速は強烈に感じたのでしょう。

試運転できっちり6000rpmまで回りました。

完璧なセッテングにホッとします。

当然、暖気後はトローリングコントロールもテストしました。

メーターのメモリがブルーに変色していますね。

また違う場所では、お得意様のマリーナより

BF175A2の総合点検整備のお仕事を頂きました。

この2馬力が数台買えるほどの点検をされる人は

残念ながら多くはおられませんが、私は毎月のように同様の作業しています。

宮城県石巻市なら毎日されているかも知れませんね。

排気管を外してエンジン内部アノードを交換します。

これ、交換しないと・・・大変なことになります。

私の私見ですが、極端な事を言うと

インペラー交換しなくてもいいので

エンジンのアノードを交換してくれと言いたい!

インペラー交換さぼって起こるのは、漂流&救助。

アノード交換さぼると、エンジン腐って南無阿弥陀仏。

どちらも悲惨ですが、最近のエンジンはオーバーヒートすると

壊れるまえに強制停止するので、破壊までは行きませんから。

かなり古いタイプだったので、ここも交換していきました。

つぎはMFS2Bの修理、タンクと風防ゴムパッキンの交換です。

エンジンの調子は良いと聞いていましたが・・・

前回使ったのが昨年11月とのことで、今は3月・・・

新しくなったタンクにガソリンを入れたら、

オーバーフローしてガソリンが出てきました。

残っていたガソリンでニードル弁が固着して

ジェットも詰まっていました。

次はBF15AY  LJSのインペラー交換です。

最近9.9Aとか15Aの修理のお電話が有ったら

私に「もう部品無いかも」とかイヤな事言われる方、

増えております。

インペラーは供給可能ですが、

キーウッドラフはもう、単品供給終了です。

インペラーキットがあと数十個?

中古を買おうとか思っている方は

やめる事をおすすめします・・・

生産終了が確か2000年ぐらいだったと思うので、

22年も前ですから・・・

丈夫で長生きなのも、影響しているんでしょうか。

新品の2馬力の注文が立て続けに入っています。

シーズンインしたのでしょうか?

この1台はすでに納品済み。

明日も納品予定で、この後セットアップに入ります。

MFS6CSも点検に入っておりました。

近くボートの中間検査が有るので、その準備も兼ねて

お持ちいただきました。

官庁様のMFS15Eもやってきました、敬礼!

その隣のMFS9.8A2も同様です、敬礼!

トーハツさんは官庁さんに強いのです。

こちらのBF2DHもシーズン前点検です。

最近暖かくなってきましたし・・・

で、昨日まで実施していたBF225AK1の整備です。

通常、出張修理はマリーナ様経由とかしてお受けしておりません。

が、このお客様は私の販売ではないのに珍しく直接です。

買ったお店がもう無くなったとのいう事と、

すごく真面目な方だったので・・・3年ほど前に偶然お付き合いが

始まりました。

タイミングですかね。

スパークプラグを交換します。

パワーチルトが壊れて動きがおかしいということで

たまたまあった中古を安くお薦めしたら

「ハイ」と2つ返事で買っていただきました。

素直な方は結局、得をされます。

高圧側燃料フィルターも交換します。

係留で自分で給油される方なので

3年間で真っ黒になっていますね。

インペラーも交換しました。

 

このオーナー様、係留保管なので

3年おきにアノードは全部交換しましょうとお勧めし、

「ハイ」と2つ返事です。

排気管を外し、AK1/AK2/AK3には付いている

ブロック横のアノードも交換します。

「ひえっ~」

3年前も交換したのに、もうとろとろに溶けております。

しかも塩で詰まって、水路が確保されていません。

これでは電気腐食の 防止効果が低下するではないですか。

右側(片側)だけで排気管に大きいのが2個。

各気筒シリンダーごとに小さいのが3個付いています。

左側にも同様についています。

詰まっていた、溶けたアノードや岩塩を取り除いて

(掃除機で吸いながら耳かきしました)

新しいブロックの電気腐食防止アノードを取りつけます。

係留保管にも関わらずこれらの「内部アノード」を全然交換しない人がいますが

私には理解不能です。

サーモスタットも交換しました。

自分で交換できる人は、Oリングだけ用意して

分解して壊れていなければ再使用可です。

私は、次に来るのは3年後の予定ですので、

交換しておきます。

予定外だったのは、可変長管吸気装置(低速時と高速時に

インテークマニホールドの長さを変えることでトルクを増大させたり

吸気量を増やす装置)が塩で固着していたことです。

ネジ類も塩噛みで緩まず、折ると予備の用意は当然無いので

「切腹~」ものです。

本日予定の下架ができなくなります。

手先と脳みそに緊張が走ります。

悪魔が耳元で「見なかったことにしろ」とささやくのですが

天使のようなオーナー様の笑顔を思い出して

必死で分解修理して、なんとか無事に直りました。

本日、修理の報告書をFAXしたらわざわざお電話を頂きまして

「そういえばスロットルを開けるとドバっと加速したので

少し驚いていたんです」との感想を頂きまして

悪魔の誘惑に負けずに頑張って良かったと思いましたよ。

来週も2件、常連様の出張修理が入っております。

再来週は船外機の換装の予定ですが

横浜国際ボートショー見学との兼ね合いはどうするのだ?

ちなみにそのあと、またBF225AK3の

総合的な点検が入りました。

当然、エンジンに付いているアノードは全部交換します。

自然現象を克服するための人類の知恵ですから当然ですわ~。

 

関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。