オーバーホール
皆さま、ご機嫌はいかがでしょうか。
明日と明後日は技術講習受講の為、昼は居ません。
ご不便をお掛けしたしますが宜しくお願いします。
さて、数か月に1人ぐらいの割合ですが、
「私の2馬力船外機をオーバーホールしてください」という方が
来られます。
「えっ、本気ですか・・・オーバーホールって、
何をするのかわかっていますでしょうか?」
「オーバーホールはオーバーホールです、沖でエンジンが止まったら
怖いでしょう~」
「下手したらもう一台買える(2馬力なら)ぐらいするかも
しれませんよ」というと、急にテンションが下がって・・・・・・
ネットで調べたら、
「オーバーホールとは、機械製品を部品単位まで分解して清掃・再組み立てを行い、
新品時の性能状態に戻す作業のことである。」と書いてました。
むかし先輩に、GMのV8エンジンをオーバーホールしたら
ピストンとかクランクシャフト再使用しても最低100万とか聞きました。
バラバラにして新品の性能に戻すなら、高額部品を
交換することもあるかもしれません。
先日、バルブカバー交換の為シリンダーバレルを降ろしたら
BF2D6の遠心クラッチがほんのりと錆びていました。
「ここが錆びてるなら、ここも・・・」
クラッチアウターのベアリングが錆び始めてました。
ここはそれこそ、沖で止まってしまうかもしれません。
見逃さなくて良かったですわ~
結果、修理というよりクラッチ周囲に限定したオーバーホールみたいになりました。
次はBF15DK2のスターターモーターのオーバーホールです。
右が新品、左が付いていたブラシホルダーです。
左のはブラシが使用限度を超えております。
あとアーマチュアを磨いたり、防水パッキン類を新品に入れ替えたりして
OH(オーバーホール)しましたよ。
次はBF15DK2本体の「通常の修理」です。
インペラーを確認したら、バラバラ事件でした。
「インペラーの破片を探さなくては」
他の理由もありドンドンばらしていきます。
もっとバラバラにしていきます。
もう、最後はスイベルシャフトとブラケットしか残っていません。
Hondaあるあるですが、パワーユニットは全然元気なので
なかなか買い替えしてもらえません。
耐久性が高いのは良い事なのですが・・・
さて、2馬力で、本気で「オーバーホール」される方が居られましたら
いつでもご相談ください。
一度やってみたいとは、考えております。
毎回ほぼ全開の2馬力ですから、シリンダーもピストンも摩耗で
交換することになるのかな?
おそらく一生させてもらえることは、ないのでしょうか・・・
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