愛されているのですね~
皆さま、ご機嫌はいかがでしょうか?
海でするオリンピックの競技を見ていますと
救助艇などで、各社の船外機や水上オートバイが
活躍していますね。
そちらの方が気になっている今日この頃の私です。
珍しく、Mercury SeaPro15が整備でやってきました。
先日のJohnshonから海外メーカーが続いています。
整備なので、異常が無いかまず試運転します。
「あー水がちょろちょろしか出ていない~」
いえいえ大丈夫です。
このタイプは数分してサーモスタットが開かないと
勢いよく出ません、ほら・・・
サーモスタットは確か閉じたまま壊れるタイプだったと思うので
インペラーが無事なら、サーモスタット故障の
判断材料になりますね。
オーナー様、「アノードも交換してください」と言う事だったので
外します。
ネジが固くて、インパクトで慎重に外しました。
順調に進んで鼻歌も出そうになっていた時、
事件が発覚しました。
「ギヤオイルが白濁している~」
ああ、なぜか最近、楽をさせてもらえません。
なのですが、圧力テストをしても、どこも漏れません。
こういったときは漏れてくれた方が正直楽です。
お客様に電話して、ギヤケースOHする時と
しないときの見積もりを伝えます。
輸入品で部品が高いのもあって、部品点数がぐっと増える
OHの方が2倍以上高いです(泣)
「様子を見る」と言われると予想していましたが
「う~ん、全部してください」とのご返事、
愛されているのですね。
では、ギヤケースOHに入ります。
Mercury9.9~15馬力のギヤケースのプロペラシャフトホルダーを
外すための特殊工具です。
これが無いと、基本OHはできません。
これは、もう店を閉められましたサービスマンの方より
かなり昔に譲っていただきました。
私の持っているSST(特殊工具)は、そういった引退した
先輩サービスマンより受け継いで使っているものも結構多いです。
なので死んでも人には貸しません(笑)
武士の先祖代々/一子相伝の愛刀みたいなものですか。
あと、サービスマニュアルも必要ですね。
実は前の会社の時、キサカさんのサービス講習会に
参加したことがあり、この機種はなじみが有ります。
おっと、逆ネジだったんですね、危ない危ない。
知識と資料も武器です。
最初は思いっきり固かったですが、何とか外れました。
お客様には、「塩噛みで外れなかったらすいません」て
保険をかけていましたが、分解できましたよ。
ギヤケースバラバラになりました。
怖いので分解前に部品の在庫あるか確認して
全部あったので、安心して分解できました。
さて、明日部品が来たら組立です。
続いて常連さんのBF2DK2の胴体交換に入ります。
では、お昼食べるので、今日はここまで~
有難うございます~。
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