未分類

Honda BF15AMは52℃!

皆様、ご機嫌はいかがでしょうか。

BF15AMの修理/整備の続きです。

ご依頼のギヤオイルを交換します。

DSCF2058

少し交換時期を過ぎているでしょうか?

黒っぽいです。

ここは排気は通りませんので、黒くなるのは

金属粉などでしょうから・・・

早めに交換した方がいいですよ。

タイミングベルトの交換のご依頼をいただきました。

フライホイールを外します。

DSCF2060

私たち業者は専用/特殊工具(SST)を持っているので

朝飯前ですが、クルマ屋さん、機械屋さんなら別ですが

全くの一般のお客様には少しハードル高めの作業ですね。

今では鼻歌交じりの交換ですが、新人の頃は

ブルブル緊張しながら交換しました。

DSCF2061

はめる位置を間違えると、バルブとピストンがごっつんこで

エンジンがぶっ壊れる可能性があります。

新品のインペラーも届きました。

私は多くの場合、「インペラーキット」で

注文しています。

DSCF2064

ガスケットの再利用とか、ケチって水圧が漏れて

高回転でオーバーヒート・・・

基本的にはキーウッドラフも毎回交換します。

キーもチビっていることありますよ。

このBF15AM、いつからか不明ですが、サーモスタットが開いたままで、

ずっとオーバークールで走っていたと思われます。

ここからは私見も混じりますが、

2ストは水が上がらなくなると、強烈なオーバーヒートでは

油膜切れで焼き付きを起こしやすいですが、

エンジンオイルを絶えず潤滑させている4ストは水が無くても

少しの間はエンジンオイルの循環だけで耐えているので、

焼き付きはほとんど見かけません。

DSCF2059

しかし、オーバークールは禁物です。

設計者の想定したところまで熱膨張しないシリンダーは

ピストンやピストンリングにとって窮屈でしょうし、

低温の為に「混合気」から「液体」に戻るガソリンは

シリンダー内壁の油膜を洗い流してしまうので

傷が入ってしまうことがあるんです。

このBF15AMに使われているサーモスタットには

「52℃」と書かれていました。

ブンブンと回しまくる方の走りを想定した

温度設定なのかな?

最近のエンジンに比べると低め?

42℃~開き始めて52℃で全開ですね。

「ひらぁ~け、水門」です。

DSCF2065

昔の設計だからか、アイドリングだとなかなか

温まってきません、冷やす方が得意なんでしょうね。

新型のBF15Dの方がすぐに温かくなります。(たぶん)

排ガス規制で、水温管理がきっちりされるように

なったのでしょうね、技術も進歩した。

DSCF2067

少し吹かし続けて、やっとMAX温度付近になりました。

良い吹け方をしています。

サーモスタットが死亡したのは、最近だったかも

知れません。

安心しました。

さあ、次の修理に入ります。

月末は業者のお得意様の船外機換装の予約が入っています。

それまでに修理の分をこなしておきま~す。

 

関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。