サーモスタットで「ブルン」か「ドロロ」
皆様、ご機嫌はいかがですか?
先日、船外機のPC診断機「Dr-H」を見ていたら
バージョンアップのお知らせが来ていたので、
インストールしました。
Dr-Hは一度導入したら、その後はずっと
バージョンアップでお金が掛からず更新できて
絶えず最新の状態を保てます。
初期のころよりも見れる情報が増えました。
もう、無くてはならない相棒です。
業務でご使用で、毎年点検や修理で持ち込まれる、末期的症状の
BF15AMが今年もオイル交換にやってきました。
「そろそろ次を考えては」とは言うのですが
「年に10回ぐらい使うだけなので」とのことで・・・
オイルが上がって2ストのように白煙が出ています。
かと言って、エンジンはすんなり掛かるんですね。
エンジンオイルはすぐに真っ黒ですが・・・
「気を付けて使ってください」とだけ、お伝えしました。
20年選手です。
耐久性が半端ないホンダ製は、こんな感じで泣かされます。
チェックバルブが外されて無くなってたTohatsu M9.8Bですが、
予定より早くバックオーダーの部品が入荷しました。
12月予定だったのですが、助かりました。
お客様をお待たせだったので、すぐに組み立てます。
直りました。
バスフィッシングでご使用のBF15Aがやってきました。
走っている時は検水口から水が出るが
アイドリングだとチョロチョロだということで
「少しなら走っても大丈夫かな?」と聞かれますが、
「すぐに持ってきてください」で、
インペラーの羽根が1枚しか残っていません。
良くオーバーヒートしなかったものです。
イヤ、してたのかも・・・
必死でパズルをしますが、羽根が少ない気がします。
素人さんの修理では、ここでインペラーを交換して
「直った」ことにされますが、
(たぶんオーバーヒート気味ですが)
一応、こんな場末の店でも専門ですから
残りを必死で探します。
「あった」
インペラーが欠けだした後も無理に使っていたので
冷却水パイプに押し込まれていました。
エンジンをバラバラにしないと出せない奥ですが
バラすと工賃が上がるので、この状態で
引きづり出すことに成功しました。
右下の2枚は冷却パイプから出てきた分です。
以前、定期交換されました同型のお客様のインペラーが
捨てずに転がっていたので、これと比べます。
ヒトデが竹輪になっております。
症状を最終確認するため、この転がっていたインペラーに
助けてもらって試運転をしてみました。
検水口から水が出るようになったのですが、
10分、20分と試運転しても、
「ドロロドロドロドロロ~」と、
Honda特有の小気味良い、かつレスポンスの良い
「ブン、ブン、ブブブンブン」の
いつもの回転になりません。
「お前は本当にBF15Aなのか!」
触っても、熱くなって来ないような・・・
「んっ、オーバークール・・うげっ、ひょっとして」
げえぇ~
サーモスタットもとっくに死んでいました。
インペラーの破損でオーバーヒートをして
灼熱地獄に焼かれて死んでしまったのでしょうか?
それともしばらく死んまま使い続けて、
それは悲惨なオーバークールで、
暖ったまらず膨張しないシリンダーライナーを
ずっとピストンリングが削り続けてたとか、
気化した混合気が低温で筒内でガソリンにもどって
シリンダー内のエンジンオイルを洗ってしまって
同じくシリンダーをピストンリングが削ってしまって
「ドロドロロ~」になったのでしょうか。
使えるのは、使えます。
新しいサーモスタットを付けて、きっちり暖気したら
「ブルン」か「ドロロ」かはっきりします。
でも「ドロロ」なら、少しパワーダウン?
オーナー様に電話して報告したら、「ドロロ」には
気が付いておられました。
BF15A君、復活して「ブルンブルン」と言ってくれ~
皆様、サーモスタットは定期交換部品です。
よく使う人は2~3年での交換がお勧めです。
¥2,000-~¥2,500-ぐらいの部品です。
宜しくお願いしますよ~。
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