自動運転と安心設計です
皆様、ご機嫌はいかがでしょうか?
先日、修理の為にデーターを取っていたBF150A4の
修理に行ってきました。
結果から言うと、大成功!
オーバーヒートは沈静化いたしました。
行く途中、たぶん自動運転のテストをしている
〇OYOTAさんに遭遇。
最初〇oogleさんかと思いましたが・・・
近い将来、ハンドルがなくなるのでしょうか?
さて現地に着いて、前回のデーターや観察から検討した
各部を分解修理していきました。
まず検水口の量が少ないので、フューエルクーラーを分解。
やはり、内部にゴミ(とってみたら貝殻の破片)が
詰まっていましたよ。
前に来た時もすぐに分解確認したかったのですが
パッキンを持っていなかったので。
主犯はここでした。
ゴムのブッシュが隙間に堆積した塩に押されて
変形し、おちょぼ口になっていました。
左が新品、右が犯人です。
外した後、少しは元のように広がったと思いますが
それでも、おちょぼ口になっていたのがわかりますね。
11年間の塩の堆積の結果でした。
交換して終わり、ではなく、本当に温度が下がっているか
確認をしないといけません。
で、私がアフトデッキでパソコンをにらんでいる間、
ボートを自動運転してくれるように、
前回に続いてAさんに同行いただきました。
一人でできない作業、
決まった時間で終わらないといけない厳しい作業日程や
私が危険で万が一の時、救助や通報が必要な場合など
いつもAさんに手伝ってもらっています。
(Aさんいつも有難う)
沖に出て、温度の変化を調べていきます。
BF150A4には4つの温度センサーが付いています。
前回の調査をもとに、今回は2つの温度を
厳しくチェックしていきます。
運転温度になって、前回より温度が下がって
いつも見ている温度になったのが確認できました。
わざと温度の上がりやすい走行を繰り返しますが、
完全にコントロールできています。
Honda船外機はシリンダーヘッドとシリンダーブロックを
別々の通路で冷却している安心設計です。
管理している温度も違います。
他にも排気管や壁の温度もモニターしています。
4か所で測った温度は燃費の良い運転のためのデーター補正に
利用されたり、オーバーヒートがどのへんで起こってるのかも
教えてくれたりします。
今回交換した部品です。
(インペラーは3月の定期点検で交換済み)
主犯のグロメット以外に、念には念で11年間で
摩耗しているステンレスプレートなどポンプの内部部品や
パイプのグロメットゴム、ガスケットを交換し
少しでも新品当時の水圧の確保を目指しました。
あと温度センサーはエンジンの延命処置として交換しておきました。
(1個¥980-ですし・・・安いねHondaの部品)
それと燃料クーラーのパッキンですね。
オーナー様、すぐに載せ替えは不要です。
(売りそこなった?)BF150Aの代わりでしょうか?
急に見積もりのご依頼をあちこちいただいて
いくつかは「買います」宣言も頂いたり。
本当にありがたいです。
さて来週も出張修理や作業が入っています。
雨よ夜に降って日中は降らないで~
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