キャブレターからガソリンを抜いてくださ~い。
皆様、ご機嫌はいかがでしょうか?
いつからスタッドレスタイヤにするか悩んでいる私です。
燃費や走りが悪くなるし、
ギリギリで交換してもいけないと言われるし・・・
エコタイヤは今週いっぱいかな?
さて、〇〇大学〇〇部さんのMFS9.8Bの続きです。
持ってこられたとき、ブローバイホースが折れ曲がっていました。
完全に通気できていないと、不調になることがあります。
↓動画です。
ホースから勢い良くガスが出ているのがわかると思います。
ガスの正体は、燃えなかった混合気や霧になったエンジンオイルです。
(それがブローバイガスです。)
で、混合気は爆発性なので、エアクリーナーから吸わせて
燃焼させています。
部品それぞれには正しい使命があります。
ブローバイホースは折らないで下さい。
先日、整備完了してお引取りに来られました。
試合、がんばってくださ~い!
長くお預かりしていますBF15D1も同時進行で勧めています。
オイルパンのドレンボルトが交換時期になったので
今度は交換しやすいように6角頭を入れておきます。
「昨年は入院で点検に出さなかった・・・」
たしかに、前回はちょうど2年前でした。
インペラーの交換は3年ぶりでしたでしょうか。
いいタイミングでした。
アノードはまだ体積が十分有ったので、表面に付着した
カルシウムなど異物を機械で磨いて再使用します。
左が磨く前、右が磨いたあとです。
これ、出張修理だとここまで綺麗に磨けませんので
作業時間のこともあり、ズバッと交換することが多いです。
ある程度作業を進めてながら、途中で試運転を実施して
スターターモーターを分解するか否か考えるつもりです。
お次はMFS2A君です。
「しばらく使っていなかった」との事で、
エンジンが掛からないようです。
燃料タンクの中がベトベトしています。
斑点のように、茶色のネバネバがあちこちに・・・
たしかに、長期間使っていなかったんでしょう。
キャブレターは、ご覧の通りです。
これって、本当にガソリンだけ?
2ストロークの混合ガソリンが干からびた痕のように
最底部には「青いアメーバ」状のものがべっとり沈殿しています。
「アメーバさん、まさかあなたはSSオイルの成れの果てではないですね」
聞いても返事が無いので、単なる独り言・・・
ここで、「キャブレター交換」と断定できれば良いのですが、
「清掃調整で直る」可能性も少しは有るので、クリーニングを始めます。
ひどい汚れのMFS2「A」のキャブレターの清掃は、いつも苦戦します。
あちこちネバネバなので、すごく苦労して作業します。
クリーニング後、仮組みして試運転します。
エンジンは掛かるのですが、しばらくすると止まりそうになり
吹かすと少し復活しますが、1分ぐらいで再度エンストしそうに・・・
を、繰り返して20分後、エンジンを止めます。
左は元々付いていたスパークプラグ、真っ黒です。
動いていた頃より不調だったんでしょうか?
右は中古ですがちゃんと焼けていたプラグを試運転で使用。
20分で真っ黒です。
試運転バケツも2ストのように排気で真っ黒になりました。
たぶん、キャブレターを新品にしたらスパッと直ると思うのですが、
たぶんで見積もりも書けないし・・・
例の中〇製の模造品キャブレターなら、調整&修理できないので
ズバッと新品に交換するのですが、
ちゃんと正規の日本が誇るケイヒンキャブレターが付いているので
もう少し、圧縮計測や2回目のキャブのクリーニングや
パイロットスクリューのメクラ蓋も外して掃除とか
色々やってみます。
で、それでも直らなかったら、キャブレターを
「アッセンブリー交換」です。
皆様、長期保管するときは必ずキャブレターから
ガソリンを抜いてくださ~い。
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