Tohatsu M6Bのスラストワッシャーの糸巻き
みなさま、ご機嫌はいかがでしょうか?
本日、Honda BF2Dを取りに来られたお客さまは
自分で作ったボートで釣りに出られていると言われていました。
写真も見せていただきましたが、大変美しいボートでした。
そんなことができるのも、2馬力ボートならではですね。
私もひさしぶりに釣りに行こうかな?
さて、Tohatsu M6Bの整備です。
巻いていた釣り糸を取る為だけにギヤケースを分解し、
プレスでスラストワッシャを外します。
「ギュ~ギギギッ」思ったより固着していました。
「うわっ・・・・・・・・」
予想を大きく上回るラインの巻き込み。
工賃が掛かっても外してほしいといわれたオーナーに
感謝します。
「分解してよかった・・・」
Wリップのオイルシールの内側まで巻き込んでいます。
よくこれでギヤオイルの白濁が無かったものです。
これで、オイルシールも交換になりました。
分解して、部品が来るのを待ちます。
午前中に注文を入れることが出来たので、
(午前中にオーナー様に連絡が付いて、OKがもらえたので、
・・・・連絡付かず、部品注文が遅れることもあります)
翌日、部品が届きました。
何から何までこのM6Bの作業はスムーズに運びます。
一旦注文し、「あ、アノードの注文忘れてた」と
2回目の注文をしても、一緒の箱で来ました。
トーハツパーツセンターさん、有難うございます。
防蝕亜鉛(アノードメタル)は、早めに交換しましょう。
プロペラ前のスラストワッシャが、アルミ+ステンレスラインカッターから
真鍮製に進化しています。
前にも一度、書きましたね。
これで、これからはライン巻いてもすぐに外せるので
安心ですね。
たまに、修理で船外機をお返しした数日後とか、現地よりお電話が掛かってきて
「修理してもらってすぐなのにオイルが浮く~」とお怒りで・・・
修理したら、この部分に限らすグリスとか、防錆潤滑剤や
組立て時のなじませオイルとか、色々塗布するので
排気の高温で溶けて出てくることがあります。
慎重にご判断下さい。
このスイベルシャフトへのグリスアップは
頻繁にお願いします。
最低でも毎年です。(最低でも)
今回はグリスがきれ気味だったようで、錆びも一緒に
出て来ました。
私は耐水性のある柔らめのグリスを、頻繁に入れるのが
好みです。(リチウム系、ウレア系)
ギヤケースを分解したので、ギヤオイルを補充します。
チルティングシャフト部にグリスアップしようとクレーンで吊ったら
「あれ、クランプハンドルの円盤が無い」
お客さまが船外機作業台に載せられて2人でクランプ締めしてから
触っていないので、元から無かった?、今、気が付きました。
「追加の部品注文、きついなぁ~」
ジャンクを探すと、他社製ですがちょうどよいものが・・・
「見積後で訂正の電話するの面倒なので、サービスしておきます」
この円盤の取り付けのカシメ、意外と大変です。
お目当てのグリスアップです。
完全に切れているときだけ、分解実施しています。
反対側は、すでに電気腐食で外れません。
壊してまで交換の必要も無いので、少しだけ隙間を開けて
スプレーグリスをプシューしました。
チルトアップが軽くなりました。
何度か電話や来客などで作業が中断しましたが
明るいうちに試運転にこぎつけました。
ご要望のインペラー交換も完璧です。
明日、ほんの少しのやり残しを済ませば、完成です。
いつも、これくらい順調にすすめば良いのですが、
そうは行かないのが、船外機なのかも知れません・・・
この記事へのコメントはありません。