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お得意様より

皆さま、ご機嫌はいかがですか。

BF225AK3のシリンダーブロック内部のアノード交換ですが・・・

8年の係留保管で完全に溶けてボロボロに

なっておりました。

「係留なら、もう少し早い時期に交換してほしい・・・」

これではエンジンブロック本体の電気腐食も

心配です。

なるようにしか、なりませんが・・・

お得意様より、超ヘビーな業務に使うのでと、

ご注文を頂きました。

過酷な戦場に息子を向かわせる心境です。

頑張れ!

こちらもお得意様よりの依頼です。

「オーナーより、警報が度々鳴り心配なので点検してほしい」と

依頼を受けて、とのことです。

出撃します。

パソコン診断しますが、各センサーのエラーはありません。

油圧異常の履歴もありません。

オーバーヒートの履歴が少し多いので、事前の打ち合わせもあって

インペラーを確認しますが、問題はありません。

(念のため、これも打ち合わせ通り新品に交換して

心配箇所を1つ失くしておきます。)

バッテリー電圧がエンジン始動前、11,6Vと低いです。

バッテリーのインジケーターも、赤です。

各部点検しますが、船外機に問題はないと思われます。

しかし、幽霊がいないのを証明するのがムジカしいのと同じ理屈で

状況証拠だけで船外機に問題が無いと言い切るのは、なかなか難しい。

電話してお得意様と打ち合わせしますと、

完璧を期すためにと海上試運転もするようにとのご依頼です。

マリーナクレーン費とか発生しますが、

こういったお得意さまやオーナー様のご判断に

敬服し感謝いたします。

警報は鳴らず、温度も正常で油圧も正常で

しかもこのボートはこんなにいい走りをするやつだったのかと

惚れ直して、ブログでご紹介できないのを惜しく感じました。

カタマラン買うなら、これです。

陸(おか)に上がった後お得意様と電話で打ち合わせの後、

艇体を各部点検した結果、

インバーターのスイッチが入りっぱなしで

バッテリー上がりが発生していた可能性があり、

船外機のACG警報(発電警報)が鳴っていた可能性が

もっとも高いと思われます。

この警報、バッテリーからくる電圧の低下を感知すると

アラートが鳴るのですが、油水分離機の水位警報もそうですが

履歴には残らないのでパソコン診断ではデーターで出てきません。

(残っていた方が、便利ではあるが・・・)

とりあえず異常無くて何よりです。

また別のところでは、お得意様のマリーナより

SOSの要請で出動。

お客様の船外機の検水口からの水の出が少ないので

分解してみたら、インペラーの羽根がバラバラになっていて

ほとんど上のシリンダーブロック側へ流れていったのか

ポンプに残っていなくてお手上げだと・・・

買ってから一度も交換していないようです。

お客様は「インペラー交換は安いので、修理しといて」

と言って帰ったようですが、私が遠方より出張する事態になってしまいました。

昔の感覚なんでしょうか?

過去の2ストローク全盛期の低馬力は、温度センサーなんて

付いていません。

なので、バラバラの羽根を吸い込んいても放置プレーで、

インペラーだけ交換し、検水口からの水だけ復活したら

「直った、直った」で、

でも、内部で水流が滞って高温になっても警報ないので

で、そのうち焼き付きで壊れても

「寿命だ~」でおしまい。

代わって高性能4ストロークの現在では、

温度や油圧のセンサーが付いているため、

羽根を内部に残したままインペラーだけ換えても

詰まってしまって水流が滞ってしまったら

それを取り除くまで高温が発生するので

「インペラー換えても直らない面倒なエンジン」と

なってしまう可能性があります。

排気側のウオータージャケットやサーモスタットを

外して、羽根を探しました。

細かいかけらがポロポロ出てきましたよ。

ちなみにボルト折ったのはマリーナさんですが

「誰でも折れるときは折れます、落ち込まないで」と

塩噛みの時に外す裏ワザを伝授しておきました。

(それでも折れるときは折れますが)

インペラーは、バラバラにする前に、必ず交換してください。

バラバラにすると結局、高くつきます。

毎年~3年ぐらいが、かなり安心できる範囲ではないでしょうか?

取説をしっかり読んで、書いてある時期で確実に

点検や交換をしてください。

宜しくお願いしま~す。

 

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