2馬力の圧縮低下はエンジンオイルの入れすぎが原因だと思う
皆様ご機嫌は如何でしょうか。
最近、修理のご依頼を受けるときの電話で
「いくら時間が掛かっても良いので修理をしてほしい」
と言われることが多かったので、不思議に思っていたのですが、
先日、理由がわかりました。
お盆あたりで修理がMAXになっているのを
このブログで見て、今も忙しくしていると
皆さん、思い込んでいたようです。
今はマイペースでできる量となっております。
ご心配なく。
さて、お預かりしていて、圧縮が低かったBF2D4の
修理のGOがでましたので、分解して行きます。
わたし流ですが、まず燃料タンクを外します。
お次はリコイルスターターを外します。
エンジンを覆っているプラスチックカバーは
上から空気を吸い込んで下に流すための
「空冷」独特のものです。
なので、フライホイールには換気扇のファンのような
羽根がついております。
たまに、この気流の一部をうまくキャブレターに
送り込めば、過給機の代わりにできるのではと
妄想しております。
次にエマージェンシーストップスイッチの
アースを外します。
次は、パワーユニットを下から留めている
6×60のボルトを4本外します。
次には、クラッチハウジングのブリーザーホースを
フリーにします。
そして、排気管をとめているボルトを外します。
キャブレターが外れていれば、これでパワーユニットが
外れます。
エンジンオイルは、パワーユニットを持って傾けて
抜きます。
全バラのときはこれが一番手っ取り早いです。
ここまではホームセンターの安い工具セットでも
分解可能かもしれませんが、ここからは
少し専門的な工具が必要になってきます。
クラッチを分解します。
プーラーを使って、フライホイールと
クラッチハウジングを引き抜きます。
ここから、シリンダーブロック分解がスタートします。
どんどんバラバラにしていきます。
「やっぱり!!」
エキゾーストバルブの当り面がむちゃくちゃ
荒れております。
これが、圧縮の低かった原因と思われます。
たぶん、エンジンオイルの入れすぎと推測します。
運転中、吸気側はフレッシュな空気が入ってくるので
多すぎて燃え残ったオイルがこびりつくことは
少ないのですが、排気側はモロに通るので・・・
まず、燃焼室TOPのお掃除の為、プラスチックの
板を筒状に挿入してシリンダー壁に傷をつけないようにしてから、
お掃除開始します。
きれいになりました。
このあとは、バルブにバルブコンパウンドを付けて
スリスリしてバルブが密着して閉じるように
なれば完了です。
ピストンのTOPも真っ黒だったので、
きれいにお掃除しましたよ。
在庫していなかった部品があったので、
届いたら続きをします。
お客様、ご予算どおりに安く直りそうです。
ああ、2馬力の修理は楽しいです。
他の馬力?
5馬力も6馬力も8馬力も、250馬力も~みんな、みんんなぁ
直っていくときは
楽しいでぇ~す。
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