Honda船外機は、燃料クーラーの分解整備が可能なんです。
皆様、ご機嫌いかがですか?
昨日は以前にボートを購入いただきましたオーナー様よりの依頼で
BF135A4の整備に出張していました。
ギヤオイルを交換するときは、パッキンも必ず
交換しましょう。
オイルフィルターの色が微妙に変わりました。
小さいほうの(BF8D~BF60A)は、なんと
黒になったようです。
(まだ在庫があるので、まだ「黒色」は見てませんが。)
「検水口の水が出ないので診ておいて下さい」とのことです。
塩で詰まっていました。
検水口が詰まるなら、燃料クーラー内も出来れば分解確認すべきです。
やはり内部に塩の結晶が居ました。
ここの冷却水の流れが悪くなると、ガソリンの温度が上がり、
性能が低下します。
Honda船外機の燃料クーラー蓋はプラスチック製なので
滅多なことでは壊れたりしません。
さらに内部の掃除のできる、ありがたい構造です。
有難う、設計した人。
とても安心な燃料クーラーですね。
燃料クーラーの蓋を開けたら、組立てのときは
新しいパッキンを使用してください。
再使用して水漏れしても、知らないよ~
高圧燃料フィルターは定期的に交換してください。
中にスプリングが入っているので、無くさないように・・・
スパークプラグは正常に焼けており、エンジンのコンディションが
わかるというものです。
ご指示通り、新品に交換しました。
コネクター部には、たまにこんなのを使っても
よいかもしれません。
パワートリム&チルトのオイルも確認します。
ほんの少し少なかったようです。
当然、補充しました。
他の作業中、エンジンオイルは吸引機で上抜きしていました。
「トドメ」の下抜きをしましたが、1滴も出てきません。
優秀な私の吸引機、アリガトウ。
各部グリスアップします。
BF135A4でも初期のほうなので、チルティングパイプの
グリスニップルが正面向いていましたので、
油圧シリンダーを外してクリスアップしました。
今は上向きなので、そのままグリスアップできます。
ウォーターポンプのOHをするといって、インペラーだけ
注文をされる方が居られます。
私はほぼ毎回、キット(インペラーキット)で購入しています。
パッキンやキーも痛むものです。
今回交換した部品は写真の通りです。
その他の部品では、交換せず洗浄や分解グリス塗布、タッチアップ後に
再組立てでメンテナンスをした物等もあります。
左上にバラバラとあるのは錆びたネジ類です。
この年式の後、今までに2回(以上?)ネジの材質が変わって
さらに錆びにくく耐久性がUPになっています。
錆びたネジは早めに交換しておきます。
昔、尊敬する超プロのディーゼル修理屋さんの教えです。
朝の9:00から昼飯を食わずにぶっ続けで作業して、
14:00に一旦作業が終わりました。
あとは試運転をするだけ。
但し、一部に密着性を高めるため、液体パッキンを使っているので
少しは乾かす時間がほしいです。
オーナー様は最近、会社員を辞めて会社を起こし、独立されたとのことです。
社長就任のお祝い代わりに、サービスで洗艇をさせていただきました。
昔、オーナー様に嫁がせたときのように、きれいに洗います。
この業界に入って以来、何隻のボートを洗ったのでしょうか?
汚れや場所で洗剤と器具を使い分け、2時間半たっぷり洗って
きれいになりました。
(バフ掛けしたら完璧なのですが・・・あと1日必要です・・・)
最後に、液体パッキンの乾きを確認し、
ほんの少しだけ、そろっと試運転します。
オーナー様がご心配されていた検水口も
勢いを取り戻しました。
何点かご相談ポイントがありましたので、
修理報告書を後日郵送いたします。
2005年初回進水のBF135A4君。
今年で14歳、約1000時間です。
でもまだまだ普通に現役でがんばっております。
あと3000時間ぐらい、いけるかな?
たくさん魚を釣らせてあげてくださ~い。
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