超高温過熱と水金槌の間(はざま)で換装実施
皆様、ご機嫌は如何でしょうか?
明日/あさっては、この船外機のセットで留守になります。
(深夜には帰ってくるかも知れませんが)
ご不便をおかけいたします。
赤いカプラーの上にある、黒い6Pカプラーが
NMEA2000の接続用です。
GPS魚群探知機やデジタルメーターにつなぎます。
新品の載せ換えは、いつもウキウキします。
暑いけどがんばるぞ~
さて、Tohatasu MFS2Bが修理にやってきました。
少し前にインペラーが壊れてオーバーヒートし、修理したが、
また同じような症状だとのことです。
高温でスロットルワイヤーが溶けています。
かなり高温になったようです。
ここも、高温で溶けて、外にはみ出しています。
試運転しますが、確かに温度が高いです。
ぐんぐん上がるので、恐くてすぐに止めたく
なります。
しか~し・・・・
サーモスタットは開いたまま死亡、チ~ン♪
でも・・・
水は少し弱いが、出ています。
わかりました。修理ミスです。
分解してみると・・・
インペラーの羽根は欠けていないのに
破片が大量に詰まっています。
水を吸い上げる管にも、破片が詰まっています。
つまり、前回インペラーがバラバラになって
オーバーヒートしたが、破片をそのままにしたまま、
インペラーだけ新品に交換したということです。
そんな修理、プロはしませので、
お客様、自分で修理したのでしょう。
で、アイドル時はチョロチョロ検水口から水が出ますが、
高速走行時の熱は冷やせず、まずサーモスタットが
高温で死亡し、続いてプラスチック部品が
順に溶けていった、と、推測します。
シフトレバーも重いので、あとで分解です。
お次はHonda BF2D6です。
「半分水没した」とのことで、
半分って、なんでしょうか。
聞けば、ボートが風で岸壁に当り、エンジンが
水没しそうになったのを手で抑えたと。
このエンジン、リコイルが引っ張れません。
水没とは関係有りませんが、携行ガソリン缶は
内部がかなり錆びていると思います。
BF2D6の燃料タンク内に、錆が大量に・・・
クランクが固着しているので、原因がわかるところまで
ひたすら分解します。
もう、バラバラで、高額必至です。
「あれ~」
ウォーターハンマーのお手本のような、
コンロッドの曲がりが見えます。
上昇したピストンは混合気を圧縮するのが仕事ですが、
水が入った場合、水は空気のように圧縮できず、
しわ寄せがコンロッドに行ったようです。
アーメン♪
なんか、S字に曲がってのんきに見えますが、
えらいことになっております。
この衝撃と、水没後約1週間の放置で
シリンダー内壁が・・・・
シリンダーバレルも、交換ですわ。
お客様、残念ながら、状況としては
完全水没の、さらに最悪の状況です。
今回とは関係ないですが、ここも交換。
キャブレター内にも海水が(泣)
内部で海水が塩の結晶になってしまうと
キャブも死亡するので、
必死で洗浄します。
間に合ったかどうかの最終確認は
実際の運転ですね。
さあ、この2台のお見積は、明日からの
船外機の換装が済んだら、すぐに行います。
バカな頭が内容を忘れないようにメモっておきま~す。
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