販売好評のBF9.9DK2とBF2Dのクラッチ故障
皆様、ご機嫌はいかがでしょうか?
毎年恒例の、シーズン前点検の時期になりました。
多くの方(特に2馬力オーナー様)が定期点検に持って来られます。

弊社の修理用スタンドに全部に船外機が引っかかる恒例の風景は壮絶絶景です。
オーナーの方々が、
「おかげで毎年ノントラブルだよ」
「安心して釣りに出られる」等と言ってくださるので気が張って
延々とデジャブのように同じことを繰り返しても正気が保てるというものです。
またBF9.9DK2 SHJをご契約いただきました。
こんなショボいウチからわざわざ船外機を買っていただいて
本当に有難う御座います。

BF9.9D(8/15/20も同じ仕組み)には故障からエンジンを守る
安全な装備が付いています。
まずはオイルセンサーですが、オイル循環通路内の油圧を計っていて
油圧(油量)が正常ならランプがグリーンに点灯しています。

エンジンオイルが少なく、油圧が落ちるとランプが消灯し、
同時にエンジン回転数を最大でも1800rpm以上まわらないように強制的にセーブして、
焼き付きなどからエンジンを守ります。
オーバーヒートの場合も同じですが、バーハンモデルの場合はランプがないのですが
回転制御に入ってもグリーンランプが点灯したままなので
「オーバーヒート?」とわかります。
あとオーバーヒートの場合のみ、1分後にエンジンが強制停止します。
(再始動はいつでもできますが、温度が90℃に達すると
回転制御→強制停止を繰り返します)
おかげで、BF9.9はD型になってからそれらの故障で入院することが
ほとんど無くなりました。
エンジンのスタート時にはスロットルを回す必要のない
「ゼロスロットルスタート」になっています。

逆に暴走族よろしく「ブンブンブブン」みたいにスロットルを回すと
キャブレターに備わる「加速ポンプ」から勢いよく飛び出す
「加速用増量燃料」の為に燃料が多すぎてカブらせてしまう可能性もあるので

エンジンの始動前はスロットルグリップを触らないのが無難です。
スタートロープ(リコイルスターター)を引っ張る時は
CDIユニットが点火(爆発)のタイミングをピストンの上死点に合わせてくれて
オーナーの始動を爆発&ピストンの降下で助けてくれるという
「上死点点火アシスト機構」が付いていますので
楽々引っ張れてエンジンが始動できます。
音もたいへん静かで、納品の時にオーナー様も
「Hondaはこんなに静かなのかぁ~」と感動されていましたよ。
あとBF15DK2 LHSJ君が初回点検でやってきました。

確かご使用目的はブラックバスの大会の見回り?とかだったと思うのですが
オーナー様、和船にセットして「使っていてすごく楽なんです」とニコニコされていて
本当に私も幸せな気分になりました。
オイルフィルター交換時に、サイドカバーを外した時に
検水口の穴径がアップしているのに気が付きました。

「えっ、いつから?」
最近のホンダ船外機はモデルチャンジのたびに検水口のゴミ詰まりを
少なくするためにホースや検水出口の径を大きくしているのですが
完成の域に入ったBF15DK2でもまだ、改良しているのですね。
最後に、昨日釣り場から直接BF2DHオーナー様が来店。
出港しようとしたら、エンジンは掛かるがプロペラが
回らないという故障内容のようです。
その後ご来店され、確認しますがプロペラは回らず、
触っているうちに動くようになりましたが、ゴロゴロと言っており・・・
私「多分クラッチベアリングが錆びて壊れています」
私「水没させたことは無いですか」
オーナー「私はありません」
オーナー「2年前に中古で買いましたが、前のオーナーも水没させたとは
言ってませんでした」
分解前に構造を説明し、ほぼ水没以外に水が入る理由がないと
お話して、オーナー様が帰ると同時に夜まで分解に入りました。
(多分、在庫分では間に合わず部品発注が必要になるがホンダ部品が遅いので・・・)
「やっぱり・・・」
予想していたものより、少しひどい景色が間に入ります。

抜け止めのCリングを外すのに、錆付いていたので少し苦労しました。

プレスでハウジングからクラッチベアリングを抜きましたが
いつもと違う「ギギギギギギィ~」とうなり声をあげた後、少しして外れました。
クラッチアウターも錆がひどいし、ベアリングだけでなく、
長期間溜まっていた塩水でハウジングも電気腐食がひどく
こびりついた塩を排除しようとこすると
モロモロとハウジング本体も砕けてくるので・・・
両方とも交換ですね・・・
オーナー様、やはり遠心クラッチの部屋へ海水が入っていました。
来週は出張修理が入っているので、この修理はしばしSTOPです。
BF225AK1の整備のご依頼です。
水洗通路の確認点検や内部アノードの交換などです。
天候が心配で・・・雨天でもできる恵まれた施設をお持ちのサービスマンさんが
いつもうらやましいです。
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